2021年2月21日(日) 誰かの辛さをわかってあげられると思っていたけれど

 今日は仏像を見てきたんですけどね,
最初から仏像を見たいわけではなくて,このままパソコンの前に座るだけで日曜日を終えたくなくて,そのために外出する口実がほしくて,でももう散歩もし過ぎて新鮮味がなくなってしまったので,
気になっていたお菓子屋さんでシフォンケーキを買う事と仏像を見ることを口実に外出することにしたんです.

 仏像を見るのが単なる外に出る口実だったことから分かるように,元々仏像好きとかそういうのではなく,楽しめるのだろうかと思ったのだけれど,
何体も見ていると,ほっぺや手がふくふくとしてて子供らしくかわいいものとか,ちょっと堅い表情しているものとか,意外と個性的なことが分かって,彫られた年代によっても堀が浅かったり服装の流行りがあったりと特徴が現れていることを知って,思った以上に楽しめました.あんまり構えずに普通に絵や人形を見る感覚で楽しんでいいのかなと思う.


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 歌やダンスみたいな芸事は,それでお金を貰うんだとしたら,見る人が使った時間やお金に値するパフォーマンスをするくらいの意識を持ってやってほしいという認識が自分の中であって(趣味でやってるアマチュアはなんでもいいと思う),
だから普段はそんなことしないYoutuberやタレントが歌ってみた/踊ってみたとかやり始めるとちょっと受け入れ難くて,アイドルは成長を楽しむものと言われても自分のパフォーマンスでお金をもらっているのなら最低限のものは見せてほしいと思ってしまう.

 芸事はそれのために自分を賭けられる人のものであってほしい.


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 「広告会社,男子寮のおかずくん 劇場版」見ました.
 そういえば2.5好きだった.麻璃央くんはテニミュの菊丸,崎山つばささんは錆色のアーマや御茶ノ水ロックで拝見しています.

 ストーリーは割と普通でしょうか.
 東良くんの知り合いの女の子,お父さんだって本当は雑誌に掲載されたいはず!と一方的に考えて動いちゃうところとか,なんやかんやでお父さんを説得して広告会社も動いてやっと取材にこぎつけたところで「本当に取材を受けるのがお父さんの幸せなのかな」なんて言い出すところとか,そもそも社員の知り合いという繋がりがあるだけの店が(料理もおいしいんだろうけど)あっさり広告のメインをかっさらおうとしているところとか,そういうところはちょっとよく分かりませんでしたが,
この映画はストーリーの筋よりも,忙しい日々の中みんなで集まってご飯を食べる時間の尊さとか,江の島の景色と料理とか,そこで遊んでる風景とか,そういうものが真のメインなんだと思います.

 崎山くんと麻璃央くんは俺旅も一緒にしてた気がするから何だか既視感のある映画でした.


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 自分自身が生きづらさを抱えているから,誰かの悩みや苦しみも分かってあげられると思ってたけれど,
生きづらさの起因——例えば,性自認とか,恋愛に関するコンプレックスとか——が自分と違う人の苦しみを理解できるわけがないよなと思った.今までうぬぼれていた.

 みんなの生きづらさの原因はなんですか.

ここまで読んでくれたあなたがだいすき!