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ハエトリソウの真実~かわいくて恐いあなたは誰?


先日もお花屋さんが入り口になっているショッピングモールへ。

そしたら、4歳ぐらいの小さな男の子を連れたお母さんが。

「すごいね~虫をパクッて食べるんだって」

とお話をしながらじっとみていた。

やっぱり思わず立ち止まってしまうんだなと思いながら、

また立ち止まったりして。


しかし、この可愛くて恐い不思議な姿をした植物はいったいどこの出身で誰なんだろうか。

おうちに連れ帰ったはいいけれど、あまり詳しく知らないということに気が付く。

出会い編はこちら


女神の罠~暑い季節の育てかた


ハエトリソウこと、パックンをお花屋さんでみかけたのは、6月から7月の雨がしとしとと降り続く季節でした。

今は7月も末になり、雨の合間に晴天が続くこともちょっと増えています。

パックンはなにやら、ちょっとパリパリしています。


ハエトリそうの育て方によると、暑さと乾燥に弱いので夏は、日陰において水を切らさないことが必要。

確かに、買ってきたばかりのときのハエトリソウの黄緑色は、湿って水分でテラテラとした部分が爬虫類のような瑞々しい様子をしていました。

それに比べると、若干黄緑はその水っぽさを失っているような。

それほど日光が当たり続けるような場所でもないけれども、やはり外は相当蒸し暑くハエトリソウの入っていた小さな鉢植えなんかはすぐに干からびそうです。


室内で植物に水をやるときに、つかう水を受けるようのお皿に水を張っておくことにしました。

そうすると、鉢の底から水を吸い上げて水が切れないようになります。

お盆の時に一週間ほど家をあけるとき、よく母がお風呂に水をはって庭にある鉢植えを全部移動させていたのを思い出します。

お風呂が一瞬だけ南の国のジャングルの様相になったのが楽しかったな。


女神の罠~出身地は?

女神のハエトリ罠という、なんともどこかの神話とかかわりがあってもよさそうな、英名をもっているこの植物、ご出身はどちらなんでしょうか。

ギリシア出身?

ギリシア神話でスミレの話にまつわるストーリーがある。

ゼウス、美少女、奥さんのヘラ、が登場する話でスミレのギリシア名の由来が語られていた。


女神の罠は名前からして、ギリシア神話に由来がないかしらとか思ったり。


メデューサを彷彿とさせる姿からは、美少女で云々んというくだりはなさそうな強さをもっているのだけれどさ。


自分の思い込みに相手をあてはめてしまくなる、癖は大概にしておかないといけないと思いながら。ハエトリソウの原産地に話を戻す。


北アメリカ原産で、湿地に育つ。

モウセンゴケ科の植物の仲間である。


こんなことがざっくりとウィキペディアからわかる。

女神の罠~虫は本当に食べるの?

ハエトリソウという名前なので、ハエは本当に食べるのかとずーっと疑問に思っていた。

たしかに、ハエトリソウが虫をとらえた動画などはたくさんある。

でも真実はなかなか大変そうだった。

赤い色をした葉の内側に虫をとらえた場合、再び開くのに3日ほどかかるというし。

そして、一つの葉っぱが虫を捕獲できるのは4回が最大で、それ以降は力尽きて枯れる。

目を一度閉じてもう一度開けるには相当のエネルギーを消費するらしいのだ。

栄養を得るために、もしかしかしたらそれ以上か同等のエネルギーが必要、、、、大変な話である。


かなり派手目なキレイな色をしているし、あの葉っぱの内側にはいい匂いなどする仕掛けがあるんだろう。

そんな風に思っていたけれど、ハエトリそう自体には虫をおびき寄せる性質はないそうなのだ。


女神の罠~コバエは食べる?


ハエトリソウという時のこの「ハエ」というのは少し大きめのハエの事を言うのだということがわかった。

6月にベランダに置いてあるプランターが毎日ずっと湿気っているためなのか、コバエがちょろちょろと見えるように。

そこで、このハエトリソウを置いたら、コバエが引き寄せられて食べられるんじゃないかと思った。

だけど、ハエトリソウをコバエの飛んできそうなところにおいて、コバエが飛んでくるのをじっとまっていたら、

コバエが、葉っぱの間をふんふんと飛んでもまったく反応しない。

ある程度の重さがあって、内側のとげを2回刺激しないと葉っぱは閉まらないというのだ。

ちょっと残念だったけど、一回葉っぱを閉じるのに相当なエネルギーを消費するということをきいて、

葉っぱを閉じすぎて枯れる姿を見るのも切ない。


暮らしを共にする仲間として


これからは暮らしを共にする仲間として一緒に過ごしていこうと思う。

新しい葉っぱの生えかたなどもとても面白くて観察しどころ満載のパックン、

これから暑い夏を一緒に楽しんで乗り切っていきたい。