見出し画像

日本版PACSとかパートナーシップ制度とか考えている。

フランスには民事連帯契約制度「PACS(Pacte Civil de Solidarité)」というのがある。「同性または異性の成人2名による、共同生活を結ぶために締結される契約」(フランス民法第515-1条)と定義されているもので、要するに当時「同性でも結婚させろ」という声に応えるためのものであった。結婚制度が面倒なフランスで、同棲以上結婚未満のパートナーを法的に認め、何らかの社会保障がある制度だ。

今、私のパートナーとの関係が、婚姻でなく、同居でなく、それでも相手のことを尊敬し、今の生活にずっとあって欲しい存在であるため、このような新しいパートナー制度みたいなのがだんだんと欲しくなってきた。

お互いに「何て呼ぼうか?この関係」という状態なのである。お互いがバツイチで立場としては再婚OK状態なのだ。が、結婚という制度に疲れた(離婚で疲れた)私は二度と結婚は嫌であり、また、そもそも結婚するときに「こんな制度には反対だ」と言って籍を入れないつもりだったし、結婚式もしたくなかったが、奥さん側の親さんから言われて式もやったし、子どもを作ることになったので籍も入れたという過去もある。

お互いに育児は終わり、だが、子どもは存在しているし愛しているし会いたい。また、自分としては子どもが遊びに来るとしたら、どうしても子ども優先になるし、思考が子どもに集中してしまう。そして、今のパートナーは出会って時間も短いのだが、すごく相性の良さとか、価値観の近さを感じているので、ずっと一緒にいたいとも思う。話していて楽しいし勉強にもなるし視点が違うけどケンカにならない。そういう視点もあるな、という感じで。

また、パートナーを他の人に渡したくないが、かといって拘束するつもりはないし、元の旦那さんと会うことも問題ないと感じている。それは子どもの両親として、それは当然そうだろうし、今までの長い歴史があるのだから、良いだろうと思っているし、相手の旦那さんと性的な関係があってもいいと思うし。私は必要なこと(離婚の際の契約で子どもの教育に関するお金の話をすることになっているため)であれば元の奥さんとは話をするが、そうじゃなければ怖くて話もしたくない関係である。今は、そういう状況。

恋人というと、日本では恋人から結婚という流れになるし、恋人っていうのもどこか違う気がする。人生のパートナーと名乗るほど自分に経済的な体力がない(養育費のために自分の生活自体はギリギリなので)のも事実だし。

なんか良い形というか、目指せる形があるのならいいなあ、とか思っただけ。というのも実は問題があるから。

リアルな問題としては、日本の場合、今、相手が入院したら私は手術に立ち会えないし、コロナ禍ではお見舞いにも行けないのだ。要するに「身内じゃない」からだ。どんなに心配でも、どんなに相手に身内がいなくても、私は法的に他人だからダメなのだ。

何かあったら見舞いに行きたいし、手術の付き添いが必要なら一緒にいたい。そういう気持ちはあるが、法的には今の名のない関係では難しいのだ。そこで、何らかの方法を見出したかった。

同性パートナーシップ制度が、いろんな区市町村(県?)で認められつつあるようだ。そこで、異性でもパートナーシップ制度を認めてもらい、せめて、急な入院や手術(事故や病気はいつ起こるかわからんでしょ)の際に、近くに行けたらな、と思ったのだ。ま、おこがましいと言われるかも知れないけど。

という訳で、何らかの方法がないのなら、それを創り出そうと思う。とりあえずは同性パートナーシップ制度に乗っかるのが早そうだ。要するに内縁の相手とか、事実婚と呼ばれるやつなんだが、公的に関係性を認められなければ入院時の対応や、緊急時の対応には、入れてもらえない。

緊急時だけ対応できれば、時間差で本当の血縁者(子ども)に来てもらえばいい。そうなんだ。本当の家族がいる人だから、その緊急の時だけ、家族の代わりに面倒を少し見れないかなぁくらいに思っているだけ。で、これをお互いにそうしたいと思えるなら、パートナーシップ制度みたいなのを利用したいと思う。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?