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リスクを判別しリスクを取れることこそが経験を積むってこと

仕事は経験年数では決まらない。

わたしはそのように考えています。

これは経験年数が多かったからといって、「必ず」良いとは限らないという意味です。

だからといって、やみくもに「経験年数=価値がない」としてしまうのはあまりにも煩雑すぎる解釈だとも思ってるんですね。

経験には大いに価値があります。

ただし、どんな経験を積んできたのか?
ここが一番重要なのは言うまでもありません。

「これがグローバルスタンダードだよ」の一言は「留学経験者」の方が重みが増さないでしょうか?

「海で遊泳するのは危険だ」の一言は「海辺で育った人」の方が重みが増さないでしょうか?

「経験している」って、言葉の重みを増し加えてくれるんです。

では、わたしの業界、リハビリ療法士としての経験の分かれ道はどこなのか?
それは「自分で判断しきって、実行し、得た自己解釈を持っている」が経験を積むってこと、だと思っています。

この経験を積んだ先に得られるスキルは
「リスクを判別し、リスクを取れる療法士」ってことだと思っています。

−その道の先には何が約束されていますか?
お給料アップ? 転職で有利? 昇進?

いいえ。

「わたしはリハビリテーションに従事する者だ」という「誇り」のみが約束されています。

−たったそれだけ?
そうです。約束されているのはそれだけです。

リハビリ業界は強烈な経験年数の縦社会です。
リハビリ業務で何かを判断するためには、初めに医師の了承が必要です。
そして、看護師、他職種、同僚チームなど、いろんな職種の同意が必要になります。

私が思う「了承・同意のために必要な3原則」
・リスクが何なのか?を理解していること(知識)
・問題にぶつかった時に解決策を示せること(問題解決能力)
・何より、経験をしていること

この3つが原則だと思っています。

仕事を進めるなかで「あの人がそう判断したなら、その船に乗ってみよう」と了承・同意が得られること。それが経験直を最大化します

そこへ到達すれば、リスクを減ずるだけではなく「リスクへ飛び込む」準備が整っています。オーケー。あとは実行するだけです。

実行してください。失敗しますから。
失敗したら修正すればいいんです。
修正すれば改善への扉を開いてくれます。

その積み重ねをすることによって、

療法士としての経験に価値が増し加えられる

そう思っています。

もちろん、経験することによって「経験年数多いから扱いにくい」なんて意見もあるでしょう。
「惰性で仕事してる」や「成長しようとする意思を失ってしまった」などの第三者からのネガティブな意見も起こることでしょう。

わたしはそんな方が「療法士の風上にも置けない奴だ」なんて思いません。

まずは「やるべき仕事」を完了する。
そして、「ちょっと挑戦してみる」この連続です。
このちょっとした成長を日々積み重ねるのです。

やるべき仕事が多すぎて疲弊してしまう!
そんな方へフリープロデューサーの佐久間宣行氏の言葉を引用します。

この言葉が好きです。

「あとは自由」の部分。いまに少しの+プラスをしてみましょう。
すると経験を最大化し、「やりたいこと」を仕事でできちゃうってことなんです。

今回、わたしは経験に価値があると書きました。
その意味は「自分で判断しきって、実行し、得ている自己解釈を持っている」が経験を積む、だとお話しました。

経験に価値は無い、なんて有り得ません。
価値は必ず存在し、その経験を欲しいクライアントさんで溢れています。

そんな時に、目指すべき療法士像は「リスクを判別し、リスクを取れる」療法士だと、私は思うのです。

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