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普段関わる人の半分以上はデンマーク人ではない?

こっちに移住してきてからというもの、YouTube上の「外国人から見た日本」みたいなコンテンツをやたら見るようになりました。

自分とちょうど逆の立場に置かれた人たちが自分の母国をどう見ているのか興味があるからです。

あるあるネタに笑ったり、誇らしく感じたり、うーんと考えさせられたり。

日本人としてヨーロッパで暮らす上で非常に参考になることが多く、いつも楽しませてもらっています。

こういう動画

しかしながら時折見かけるのが、ほとんど日本人と交流していないorする気がないと思われる外国人が「日本人はね〜」と辛辣に評しているケースです。

やはりそれらの意見はちょっとズレていたり、独善的すぎたりして残念だなと思うことが多いのが正直なところ。

そしてそれは反面教師になるわけで、私はデンマーク人ひいてはヨーロッパ人を語る資格はあるのだろうか?と自問自答するきっかけになりました。

そのためにもここでひとつ、私の普段の生活ルーティンをおさらいしてみます。


普段誰と一緒に仕事をするのか

まず平日の8−16時を過ごす会社についてです。私が日々見聞きする情報の大半はこのコミュニティから得るものになります。

私のチームメンバーは自分を入れて13人ですが、そのうちデンマーク人は4人。残りはドイツ、フランス、イギリス、スペイン、カナダ、オランダ、ブルガリア、ポーランドとなっています。

日常的にやり取りする他部署も入れると、イタリア、ポルトガル、ブラジルなんかも含まれてきます。ちなみに数百人いる本社全体の中で日本人は私のみです。

会社全体におけるデンマーク人の割合はザックリ体感で言うと40%程度。社員の半分以上は外国人で、おそらくこれは平均的なデンマーク企業に比べてもかなり国際的な方だと思います。

この多様性から学べる新しい視点こそ、私がヨーロッパに転職したかった大きな理由です。

とはいえ、根本はデンマーク企業としての働き方や価値観が浸透していますし、社内イベント・行事などはデンマーク人が中心となって催されるので、デンマーク文化にしっかり触れることもできます。

そもそもは60年代にこの田舎で創業し、今も経営トップである創業家がデンマーク人たちですので、ワーキングカルチャーはしっかりとデンマーク流となっています。

終業後は誰と交流があるのか

他の多くのデンマーク企業と同じく残業がほとんどない弊社では、15−16時のあいだにパラパラと人が帰路につきはじめ、16時半にはオフィスは空になり、みんな終業後の長い余暇時間へと移行します。

私はと言うと、終業後に最も多い行動はスーパーでの買い物で、それ以外は田舎すぎてやることがあまりないというのが正直なところ。

隔週で催されている同僚との飲み会に行くことはしばしばありますが、さらに踏み込んで会社外の地元の人と交流するという事は非常にまれです。

ただその中で唯一、地元のデンマーク人との濃い接点がひとつあります。それは毎週公立体育館で行われるバスケです。

スポーツを通して見る国民性

毎週火曜に13−18歳くらいのデンマーク人学生の団体と、数人の外国籍のオトナたちでバスケをしています。主催者は50代のデンマーク人。

これがなかなか面白く、10代の子達のメンタリティや、デンマークにおける「指導」の考え方などが伺い知れます。さらにはそれを見て他のヨーロッパの国出身のオトナたちから「うちの国の若い奴らは〇〇で、それに比べてデンマークの子は〜」みたいなボヤキも聞けます。

他にも地元プロサッカーチームの試合や、社会人フットサル、ランニングの大会も覗きに行くこともあります。毎週水曜には社内フットサルが定期開催され、そこでも様々な人間模様が見えます。

スポーツの場を見ていて面白いのは、競技・競争になると本性というか国民性みたいなものが垣間見えてくることです。詳細はまた詳しく記事にまとめたいと思います。

デンマーク人と週末遊んだことがない?

さてここまで平日の話が主だったんですが、じゃあ週末はどうなのか?

これは自分でも気付いてなかったんですが、振り返ってみるとデンマーク人とほぼ遊んだことがないというまさかの結果。気がつくと外国人ばかりで集まってしまっています。

ただこれ、実は以前住んでいたアムステルダムでもあるあるでした。

どちらの土地でも共通して感じたのは、我々外国人=非現地人はお互い遊び相手を欲しているので需要と供給がマッチするのに対し、現地人は既に地元のコミュニティがあるため、わざわざ週末まで外国人の仕事仲間と遊ぼうとするケースが少ないということです。

先述した「外国人が日本を語る動画」でもこの現象を誤解してなのか「日本人は冷たい。もっと積極的に他人と交流するべきだ。」と苦言を呈している外国人が散見されました。しかしそもそも家族や地元のコミュニティが既にある現地人が誘いに乗ってくれないのは、どの国でも起こり得る普通のことかなと思います。

私が見聞きして語れるコトとは

さてどうでしょうか?
私はデンマーク人ひいてはヨーロッパ人を語る資格がありそうでしょうか?

今後みなさんに読んでいただく内容はこうした日常での気づきがベースになっていきます。ひとつ前の記事で書いた「地理的な情報」も併せて、私の背景を知ってもらった上でこれからのnoteを楽しんでいただけたらと思います。

それでは前置きはこの記事までとして、次回からは寄せられた質問について書いていきます!

ではまた次回。

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