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「働く意味」は… 理想としている自分を追求していく中で見出していける


何のために働くのか・・・

恥ずかしながら、私がこのことを考えはじめたのはとても遅かったです。

20代半ばに2人の子どもを出産し、下の子が小学生に入って子育てが少し落ち着いてからでした。

私が30代前半の頃です。


それまでも子育てをしながら働いてはいましたが、夫が病気だったこともあり収入が少なかった為、とにかく生きていくため、という目的でしか働いていなかったのです。


子どもが小学生になった頃は夫も安定して働けるようになってきていたので少し気持ちにゆとりが出てきました。

そして、それまで保育室の完備されていた病院で働いていた私は、子どもが大きくなってきたこともあり野菜と農業資材(肥料や種子など)を販売している会社に転職しました。


その会社の社長と奥様との出会いが、私の社会人としての考え方、働き方を転換するきっかけとなったのです。

生きるためには食べなければならない、
食べるためには稼がなければならない、
そのためには仕事をしなければならない、
この「しなければ」の繰り返しが、
大人の言うところの「生活」だ。
しなければならなくてする生活、
生きなければならなくて生きる人生なんかが、
どうして楽しいものであるだろう。 

「14歳からの哲学 考えるための教科書」池田晶子著 より引用


必死で生きるお金を稼ぐために働く人もいれば
NPOやボランティアで収入がなくとも生き生きと楽しく活動している人もいます。

その会社の社長と奥様は、仕事をとても楽しんでいらっしゃいます。

仕事を楽しむと同時に、趣味や旅行、人付き合いも思う存分楽しまれ、多くの若い経営者や農業に携わる方々に、ビジネスの手法や気持ちの在り方などをサポートし続けられています。

事業については、もちろん利益などの数字もきっちりとされていますので、私はそこで働きながら、商売の実践的なことと働く心の在り方とを両方学ぶことができました。

キャリア理論家として研究を続けたドナルド・E・スーパーは
「仕事の重要性研究」として、個人にとって重要な仕事の価値観とは何か
ということを10カ国以上、広範囲わたり研究したものを発表しました。

「仕事に何を求めているか」という14の労働価値です。

1、能力の活用(自分能力を発揮できる)
2、達成(良い結果を出す)
3、美的追求(美しいものを創る)
4、愛他性(人の役にたつ)
5、自律性(他からの束縛を受けず自分でやる)
6、創造性(新しいものを創り出す)
7、経済的報酬(お金をたくさん稼ぎ良い生活を送る)
8、ライフスタイル(自分の望む生活を送る)
9、身体的活動(身体を動かす機会を持てる)
10、社会的評価(社会に広く認めてもらえる)
11、冒険性、危険性(わくわくするような体験ができる)
12、社会的交流性(いろいろな人と接点を持てる)
13、多様性(様々な活動ができる)
14、環境(仕事環境が心地よい)


もちろん、生きていくためのお金を稼ぐために働くことも必要ですが、多くの人がそれが本当の理想とはしていないと思います。

今の自分と理想の自分とのギャップはどこにあるのか、、

それを自分に問いかけてみる。

そのギャップを少しずつ少しずつ埋めていけるように、新しいことにチャレンジしたり、いろんな世界を知るために本やネットなどを活用したり、いろいろな所へ冒険に出て(新しい環境に踏み込んで)みたり・・・

その繰り返しの中で、

自分が積み重ねてきたものが誰かの役に立つ、商品になる、サービスになる、と思えたことこそ、創造性が大きく広がって社会的・経済的価値となっていくのだろうと思います。

「働く意味」ということを考えたときに

「今の自分が実現できていることこそが働いている!ということだ」

と言えるようになっていたいと思う。

理想としている自分を実現させるために、

追求し行動していく中で働く意味を見出せてくる、そんなふうにも思います。


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