見出し画像

昭和な父とラテン気質な娘

私の父は、昭和的気質の父です。
怒りの感情はよく表に出していたけど(笑)
家族に対しての感謝や愛情はとにかく照れ臭くて、表現できない人です。

そういうわけで、
父とは必要以上にあまりまともに話したこともなく、
実家を出てから、たまーーに電話をくれるくらいでした。
その電話でも、母曰く、照れて何を話したらいいのか
わからないってことで、いつも母が横にいないとダメみたいでした。

それが、実家を出てすぐ父を意識することが増えました。

運動とは無縁と思っていた私が、痩せたいと思って
ジムに通い出し、一つのプログラムに出会いました。

Body Combat というニュージーランド発の
Les Mills というプログラムのうちの1つです。
日本の多くのジムで取り入れられていますので、ハマっている方も多いと思います。めちゃくちゃファンの多いプログラムなんです。
ダンスミュージックに合わせて行う格闘系エクササイズ。
まあキックボクササイズって感じです。

やり始めて数回で、すごく動きがわかる、
…というか自然に身体の動かし方がわかっていきました。
なぜか、動きが自分にしっくりくるような感覚です。

なぜだろ??

それは父が昔ボクシングをやっていたから!!
家でもボクシングや格闘系の番組をよくつけていました。
(私の好きなアニメを見せてくれなくて喧嘩してましたが…)

私の目には小さい頃からそのボクシングの動きが焼き付いていたのだと
この時に気づきました。

父の血のせいか
ボクシングの動きが楽しくて楽しくて、たまらなくなっていきました。。
それからというもの、生活がジム漬けになり
デートもCombatのない日にしか入れらないってくらい、
Combatが大事でした。

まるで自分の中にある何かが目覚めるような感覚…!!

Combatで息を切らしたくないから、肺活量も増やして
もっと身体を鍛えたくなって、腹筋やら背筋やら足の筋肉やら
ありとあらゆることを頑張りました。
メンタルも同時に強くなっていきました。

その上、Body Combatでかかる音楽も好き過ぎて
のめり込んでダンスミュージックをよく聴くようになって、
最高な気持ちになってました。(今でも)

ロンドンへ留学が叶ってからもすぐ、Combatが続けられるジム見つけて通い始めました。
Combatで使われるようなダンスミュージックは
ヨーロッパが最高の舞台!!!

ロンドンのクラブで踊るのは最高でした!!!!!
好きな音楽のかかるクラブやラウンジに毎週のように友達と遊びに行って、閉店まで踊りまくって、笑いまくって、
すんごくすんごく楽しかったです。

ロンドンでの生活は、まるで魚が水を得たかのようでした。

作品作りも頑張ったので、良い成績で学校を卒業できました。
遊びも勉強も目一杯楽しめた留学生活でした。

あれもこれもCombatに出会って、
そこからさらに繋がる好きなものが増えて行って

本来の自分を感じることができて

心から生き生きとした生活を送れました。

日本にいる時は、日本独特(?)な考え方が好きじゃなくて
すぐに人のプライベートにずけずけと入ってくるような人も多くて
人との関わりがすごく嫌いだったけど

ロンドンでは人との関わりがすごく楽しくなった。

ラテン人みたいだね、って言われるくらい
色々な面で大雑把にもなった…
(実際仲良くなった友達の多くがラテン人だった)

好きな友達とのほっぺにキスも
愛情の深いハグも好き!

海外では
皆んな違って良いし、
皆んな個性的でいい。

一つのことに対しても100個くらい
違う意見があってもいいところが楽。

誰の意見にも縛られなくていい。

もし父が今の父じゃなかったら
父がボクシング好きじゃなかったら、きっと今の私はないかなと思います。

喧嘩ばかりだったけど、
私のDNAの中に、すごく良いものをもらってたことに気づけた。

父はまだ、私がこんなにキックボクササイズにハマっていることを
知るよしもないけれど

次回帰った時にでも言おうと思います。

親ガチャにハズレたー!とかいう言葉をよく聞くようになったけど
もっと自分の中の得意なことや上手くできることを掘り下げていったら
もっと自分のDNAに感謝できるかも。

日本では他の誰かと自分を比較するのが好きな人が多いようだけど
そんなことをする必要は全くない。

もっと自分の良いところにフォーカスして生きていったほうが
人生楽しいに決まっている。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?