介護度 2段階アップ ~介護と癒し~

「やっぱり転倒が一番まずかったのか・・・」

5月に介護認定調査員の方に来ていただき、その後、母の介護度の認定連絡の紙を見たとき、一瞬固まりました。

ケアマネージャーさんとは、そのままの介護度でいけるか、もう1段階アップするか、、という話をしていました。

ところが、ふたを開けてみると、2段階もアップ。
ショックでした。

介護認定調査の時、母は比較的しっかりと受け答えをしていたという話をケアマネージャーさんから聞いていましたし。

再度、認定調査を

この結果を伝えると、母も納得いかない様子でした。

もう一度調査員の方に来ていただこうとケアマネージャーさんにお願いをし、
対応していただきましたが、、、結果は同じでした。

この1年間のことを思い返してみました。

体の動きに関しては、施設の部屋で転倒があり、歩行器から車いすメインの生活になってしまいました。

3階にある母の部屋から1階の食堂まで、入居当時は職員さんに付き添ってもらい、歩行器で行けていましたが、現在は車いす。

食堂への移動時も、覚醒できていない時は、起き上がりも含め全介助の時もあり、衣服の着脱もほぼ全介助。

致し方ないことなのか・・・と、ちょっとしょんぼりしてしまいました。

認知機能については、直近の記憶があいまい。感情失禁あり。

母はいつも、髪をカットしてもらうのをとても楽しみにしているのですが、
6月はカットしてもらわなかったと。

電話で「なんで?」と確認すると、1回目は「わからない。なんでやろ??」という応答でした。

後日の電話で、(これは自分で職員さんに確認できてよかったと思いましたが)「自分でいやだと言ったらしいわ」と教えてくれました。

今、この瞬間!

母を見ていると、「なんて今この瞬間を生きているんだろう・・」と感じます。

いやなら「いや」。
それも、オブラートに包むこともなく、ただ「いや」。

そして、「今この瞬間を生きる」というのは、この世で生活する、まわりと上手に対応するにはやりづらさが多いようにも感じます。

今この瞬間にいれば、過度に「過去を後悔する」「未来に不安を感じる」こともない!と教わり…本当にその通りだと思います。

しかし、それには前提条件があり、ある程度の健全な身体と認知機能あってこそなのだろうか?とも思わされます。

いいこともある!

介護度が2段階アップしたことを伝えた時、母は私にこんなことを伝えてくれました。

「あんたもママの言っていることがわかるなら、要介護〇で、一緒やわ」

初めは、真意を読み解くことができませんでしたが、介護度がアップするにつれて、「感じる心は洗練されていく」というのが母の考え。

「あ~なるほど」と思わされました。

これからは、
「感性の時代」。
母は最先端なのかしらん??(笑)

そして、施設で次回髪を切ってもらえるのは、2か月後。

ただ、私がうっかりと口を滑らしたことを、母はしっかり覚えていて、
「髪の毛はあんたがカットできるってゆうてたやん!」

実は、、自分の前髪ぐらいしか切ったことはないけれど、今度の施設面会時には、カット用のはさみを持っていく予定です。

#介護 #介助 #家族 #癒し #感情 #コミュニケーション #









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