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日本の稀代の自由人たる柄谷行人

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柄谷行人の著作を, 全てではないものの, まあまあ読んでいるわたくしが, 柄谷行人の著作を紹介します★
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#キリスト教

日本の稀代の自由人たる柄谷行人 その7

柄谷行人の著作を取り上げていく記事を書くのは,だいぶ久しぶりになってしまったきらいがある。そして,この記事以来の記事となってしまう。けれども,書いていくことにする。取り上げる著作は,柄谷行人『力と交換様式』(岩波書店,2022年)である。
(柄谷行人は1941年生まれであると,『力と交換様式』には書いてあった。年齢で言えば81歳で書いた作品ということになる。この記事の執筆者であるところの私から見れ

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日本の稀代の自由人たる柄谷行人 その3

今回は『哲学の起源』(岩波書店, 2012年)について簡単に紹介していきたいと思う. まず否定されるべきことは, これは, 哲学史の解説でも, 哲学の解説でもないと言うことだ. また, この作品は, デモクラシーを相対化するための作品であることを, 予め知っておくと良いだろう.

1 目次の紹介この本の目次は以下の通りである.

はじめに

序論

 1 普遍宗教

 2 倫理的預言者

 3 

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