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映画”I feel pretty”を見て感じたこと

最近洋画を見ている。

目的は英語の表現力を高めるためである。

そんな目的なので、
見る映画はできるだけ日常に近い内容で
共感しやすいものを選ぶようにしている。

宇宙ものやSFものは面白いが
出てくる表現は日常では使いにくいからだ。

昨日も朝活を一通り終えた後に
見る映画を探していると
一つのタイトルに目が止まった。

「I feel pretty」という映画である。

2018年の映画で少しふくよかな女性レニーが
表紙で楽しそうに映っている。

ヒューマンドラマでかつ陽気な雰囲気が
漂っているので私の目的にピッタリだと思い
早速見始めた。

主人公のレニーはふくよかな体形や
自分の顔をコンプレックスに感じながら
美しい人たちに対して卑屈な気持ちを抱えている。

仕事も憧れの化粧品メーカーで働いているが
2人しかいない中華街の地下オフィスで
通販部門の仕事をしており
それも彼女の不満であった。

そんな自分を変えたいと感じていたある日
レニーはエアロバイクを使ったエクササイズに
参加することを決めた。

不慣れなエクササイズウェアに身を包み
エアロバイクにまたがってエクササイズがスタート。

インストラクターが参加者に飛ばす檄に
自分を変えたいとテンションが上がるレニー。

ところがレニーは直後にペダルから足を踏み外してしまい、
エアロバイクから転倒してしまう。
転倒の際に頭をマシンで打ったらしく
気が付くと更衣室で寝かされていた。

動き出そうと起き上がり
更衣室の鏡で自分の姿を見たレニーは
その姿に驚愕してしまう。

なぜならそこには理想とする姿になった
最高の自分が映っていたからである。

しかし、そう見えているのはレニー本人にだけ。

当然ながら本人は何一つ変わっていない。

そこからレニーの”勘違い”生活が始まる。

あまり深く書くとネタバレ記事になってしまうので
内容はここまでにするが、
この映画の前半で”勘違い”をしたレニーを見ていると
私の頭の中で”イタい”という言葉が
ずっと駆け巡っていた。

私たちはよく”イタい”という言葉を使う。

それは周りから浮いている人や
勘違いをしているような人に対して
使うことの多い言葉であるように思う。

まさに勘違いをしたレニーは
”イタい”行動や発言を繰り返しているのだが、
最初私はこれを見て面白いと感じるとともに
少しの辛さを感じていた。

なぜなら、明らかに周りにはイタいやつと
バカにされているのが見えたからである。

ところが、この見え方が映画の途中から
変化し始める。

実際には何も変わらないものの
自己肯定感が高く自信満々なレニーに対し
肯定的な見方をする人が出てきたのだ。

ここで重要なのは
自己肯定感が高いレニーというよりも
自己肯定感が高いことで見えてくる
レニーのステキな個性を認める人が
多く出てきたことである。

その過程の中でレニーは恋人とも出会い、
最高のビジネスパートナーとも出会う。

結末は非常に感動的な映画なので
是非ご自身で見てほしい。

なので、あえて詳細はこの記事には書かないが、
この映画は大事なメッセージが2つ
含まれていると私は感じた。

一つは見た目の良し悪しで
人の優劣を決めてしまうことに対する
問題提起である。
この問題はルッキズムと言われ、
世界的にも広がっている考えである。

しかし、この映画が本当に伝えたいメッセージは
決してルッキズムの話ではない。

もう一つの大事なメッセージは
自分らしくあれということである。

私たちは本来持っている自分の個性を
周りと比較することで感じる劣等感で
ブレーキをかけてしまっている。

この映画ではそのブレーキを外し、
自分らしさをもっと大切にせよというのが
メッセージなのである。

クライマックスを迎えた後に
レニーは再びエアロバイクのエクササイズに
参加していた。

外観など気にしないというのであれば
別にエクササイズをする必要などない。

しかし、彼女は自分らしくあることの一つとして
美しくいたいという気持ちに従ったのだ。

私たちは日常の中や発信をする中で
知らず知らずのうちに周りと比べ、
イタい人にならないようにしている。

しかし、周りの人と比べることは
何の意味もない。

実際にイタい人と周りに思われたとしても
それを感じるのは周りの人のタスクなのだ。

それよりも自分らしさを大事に表現することで
自分らしさを認めてくれる人たちと
出会うことができる。

私たちが目指すべきことは
こちらではないだろうか。

もちろんこれを実践するのは非常に勇気がいる。

誰しもイタい人だと見られるのは嫌だし、
簡単に周りの目を気にしなくなる方法はない。

しかし、映画の中でレニーが”勘違い”し始めた時
目の前に起きた数々の事象は以前と変わらないのに
彼女の捉え方は180度違っていた。

周りの人がどう思うかや目の前に起こる事象は
全て自分にはどうにもできないことである。
それらに直面したときに私たちの心が
勝手に判断をし、感じ方を変えているだけなのだ。

それをネガティブにとらえるか
ポジティブに感じるかは
完全に自分次第なのである。

いきなり180度変えることが難しいならば
小さなことから周りの目を気にせずに
やりたいことをやってみればいい。

入りたかったレストランに
一人で入っているのもいいだろうし、
気になっていたブランドの服を
思い切って購入してみるのもいいだろう。

レニーのように頭を打って劇的に
見え方を変えることはできないならば、
少しずつ見え方を変えていくしかない。

この記事をここまで読んだ今日は
あなたが周りの目を気にして
やっていなかったことに何か一つでも
チャレンジするには最高の一日である。

あなたも是非何か一つ試してみてほしい。




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