花粉症と戦うコツは”寝た子を起こすな”
私は長年花粉症に悩んできた。
思い返せば小学校の高学年ぐらいから
ずっと花粉症なので、
かれこれ30年近いベテランである。
とはいえ、幸いなことに私は
スギ花粉だけに反応するタイプらしく
3~4月を乗り切れば
殆ど問題なく生活ができるのだが
やはりこの時期は毎年苦しい。
そんな苦しみから逃れようと
毎年色んな民間療法や薬を
試してきたわけだが、
昨年から素直に処方薬を言われたとおりに
飲むことが一番楽だと気づき、
今年もそのスタイルで乗り切ろうとしていた。
ところがである。
今年は急に温かくなったせいか
花粉の飛散がとても多いようで、
薬を飲んでも症状が一向に良くならないのである。
しかも、例年この時期は晴れと雨を
繰り返すことが多いので、
雨の日につかの間の楽な日を送れるのだが
今年は急に温かくなったっきり
全然雨が降る機会がなかったため、
ずっと花粉の飛散が多い状態である。
昨日の記事で書いたように今週は特に
胃腸かぜとのダブルパンチで
かなり体力的に参っていた。
とは言え、こちらは花粉症歴30年である。
花粉症の症状とどのように付き合うかは
毎年色んなことを考えながら
工夫を凝らしてきたベテランなのである。
今年も出てくる症状を見つめながら、
どのように抑えていくかを色々工夫してみた結果
一つの結論に至った。
それは”寝た子を起こすな”ということである。
花粉症の症状は言うまでもなくアレルギーである。
体が花粉を異物と判断するからこそ
体は鼻水を出したり、涙を出したりして
そこに抵抗するのだが、
普通にさらさらした鼻水や涙が出続けるだけなら
それほど辛いことではない。
では花粉症の何が辛いかというと、
同時に炎症反応が出ることが何よりも
辛いのである。
涙が出るだけでなく目がかゆくなって
目を少しでもかいてしまうと
ドロドロした黄色い涙がでてきて
目の周りがカサカサになり、
そして目が充血して腫れてしまう。
鼻も鼻水が出るだけではなく、
黄色いドロっとした鼻水がでて
鼻の中で炎症が起きて鼻腔がふさがって
鼻呼吸ができなくなってしまう。
これらの炎症反応が本当に辛いのだ。
私は以前から原因となる花粉を患部に
触れさせないことで
この炎症反応をいかに起こさせないかを
考えていた。
鼻うがいをすることで抑制できないか、
アイボンで目をこまめに洗うことで抑制できないか、
色んなことを試してきたのだが
どうにもうまくいかないのである。
これはいったいなぜだろうか。
もちろん花粉を除去すること自体は
意味がないわけではないのだが、
花粉を全て除去できるわけではないし、
いくらマスクを厳重にしたところで
花粉は必ず鼻や目に入ってきてしまうからである。
しかも、家の中でずっとマスクをするのは
いくら感染症に慣れた私たちでも苦しい。
ではどうすればいいのだろうか。
症状が出るときの特徴を思い返してみると
くしゃみが1回で始めると、何度も連鎖して
その結果鼻腔がふさがってしまったり、
一度目をかいてしまうと、そこから連鎖的に
目がかゆくなって目の状態が悪くなっていることに
気が付いたのである。
私は医学の知識があるわけではないので
イメージ的に書いていることを
了承いただければと思うが、
花粉によってアレルギー反応が起こった目や鼻は
いつでも炎症が起こせるような状態にある。
これはは刺激がくれば肥満細胞からヒスタミンを
放出して炎症反応を起こせる状態に
スタンバイされている状態である。
皮膚にかゆみを感じてかきはじめると
一気に蕁麻疹のようになったことは誰しも一度は
あるだろうが、これもまさに刺激によって
炎症が出たからである。
この状態になってしまうと
もはや少々花粉をカットしたところで
意味がないのである。
ではどうすればいいかというと、
この最初の刺激を起こさせないように
意識をすればいいのである。
目がかゆくても決して目をかかないことを意識し
くしゃみが出そうになったら可能な限り我慢をする。
そしてくしゃみが出たとしても
いつものように大胆にするのではなく
思春期の女子かというほど小さなくしゃみにすることで
鼻への刺激を最大限に抑えることができる。
そうすると、最初のトリガーを引くことなく
炎症を起こさずに済むのだ。
私はこのことに気が付いてから
花粉症との付き合い方がかなり楽になった。
鼻水が出てきても強く鼻をかむのではなく
そっと鼻を拭く程度にとどめ
目から涙が出てきても決して目に触れないように
ハンカチでそっと抑える程度にすることで
極端な炎症の症状を感じなくなったのである。
最初に”寝た子を起こさない”と書いたように
これはまさに寝ている乳幼児と同じである。
私の長男は小さいころ昼寝の寝起きが劇的に悪かったので
妻といかにして機嫌よく寝かせておくかを
色々と研究したものであるが、
何となくその頃の経験が花粉症の対策にも
生きている気がしている。
今日はこちらでは雨降りの予想であるが
私にとっては待ちに待った恵みの雨である。
多くの花粉を洗い流し、
早く思い切ってくしゃみをできる日が
来てほしいと思う今日この頃である。
もしあなたが花粉症の症状に悩んでいるならば
一度、今回ご紹介した方法を
騙されたと思って試してみてほしい。