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心に浮かんできた行きたい場所

先日とある本を紹介する記事を書いた。

この本ではなりたい自分を書きだして、
そこに向かうために”事務”を活用することが
書かれている。

”事務”というとイマイチ意味が分からない方は
ぜひ上記の記事や本を読んでみて欲しい。

私もこの本を読んでから10年後の自分が
一体どのようなライフスタイルで
どのような時間の使い方をしているかを
考えて書きだしてみた。

そこに向かうためには一体何が必要なのかを考え、
私の頭の中のジムと共に
動き始めたところである。

そんな風に自分がやりたいことを
考えてみたときに
なぜだか頭の中にとある景色が
浮かんできた。

それは私がマレーシアに赴任していた頃に
数か月に一度行っていたホテルである。

https://www.evergreenlaurelpenang.com/

そのホテルはペナン島という場所にあり、
ここはマレーシアの北部では有名な観光地。

そんな場所に何をしに行っていたかというと、
日本食を食べて買い物をしに行っていたのである。

私がマレーシア時代に赴任していた場所は
驚くほどのへき地であった。

今でこそマクドナルドが近くにできたらしいが、
当時はマクドナルドに行くのに車で1時間かかり、
日本食など”に”の字もないほどない。

スーパーや市場などはあるが、娯楽施設などは皆無。

今思えばなかなかすごい場所に私は3年住んでいた。

そんなへき地にずっといると、
時にはリフレッシュが必要だろうと
会社が2か月に1度の頻度で
ペナン島にあるとあるホテルに宿泊できる権利を
与えてくれていたのだ。

とはいえ、現地では宗教的な休暇を除いて
ほぼ年中工場は稼働していたし、
土曜日も基本的に出勤だったので
そうそう滅多に行くことはできなかった。

なので、現地に赴任する日本人スタッフ同士で
数か月に1度ぐらいの頻度で日程を合わせて
そのホテルに泊まりに行っていた。

土曜日の仕事終わりに出発してホテルに向かい、
土曜日の夜に日本食を楽しんで
翌日に買い物をして帰るという弾丸プラン。

その場所には車で2時間と少しかかるので
早くても現地に到着するのは夜の7時半ぐらい。

到着するとすぐにチェックインを済ませて
すぐにタクシーでとある日本食レストランに向かう。

そこは日本人の大将が運営している店なので
本当の日本食を味わいながらお酒を飲めるのである。

何か月ぶりかの日本食に舌鼓を打ちながら
仕事終わりで疲れた体にお酒が染み渡る。

そうして一通り料理とお酒を堪能したら
その後はホテル近くのローカルレストランで
グリルされた手羽先とビールをひたすらに飲む。

そうして上司が出来上がったらホテルに戻って眠り、
翌朝7時にホテルのロビーに集合して
皆であるところに向かう。

それが過去にも紹介したことのある
マレーシア名物”肉骨茶(バクテー)”の店である。

肉骨茶は豚のスペアリブをハーブが入ったスープで
煮込んだような料理である。

私たちが住んでいた場所の近くでも
食べられたのだが、
このペナンで食べられる肉骨茶は
それとは違い、シンガポール風であった。

私たちはホワイトバクテーと呼んでいたが、
スープに使われるハーブの種類が異なり、
黒コショウの風味が効いた透明に近いスープで
煮込まれているのが特徴である。

何となくスペアリブと聞くと
よく朝から食べられるなと思われるだろうが、
この肉骨茶は朝に食べると抜群に美味しいのだ。

前日にそこそこお酒を飲んだ体に
嘘のように染みわたり、
体が中心から熱くなってきて、
気が付くとこの肉骨茶と共に
白ご飯を何杯も食べてしまう。

そうして肉骨茶を楽しんだら
部屋で少しゆっくりして、買い物に出発する。

このペナン島には日本でいうイオンのような
大きなショッピングモールがいくつかあり、
それぞれ売られているものの特徴が
微妙に異なるので、
それぞれ買いたいものをピックアップして
どこのショッピングモールに行くかを決めて
皆で買い物をするのだ。

そうして一通り買い物をしたら
昨晩とは別の日本食レストランに行き、
その店でラーメンを食べてから
現地に唯一ある日本食材専門店で
カップラーメンなどの日本食材を
買い出しをして帰路に就く。

今思い返しても何度か行ったペナン島では
ほぼ変わらずこの流れを繰り返していた。

もちろん当時から数か月に一度のこの旅は
楽しみにしていたのだが、
あれから10年以上が経過した今になって
自分がやりたいことを考えたときに
ペナン島にあったあのホテルの光景が
頭に浮かんできた。

今家族でそこに行っても当時のような
楽しみ方はできないだろう。

しかし、自分が数か月に一度とても楽しみにしていた
現地の味わいを家族にも教えてやり、
家族としかできない味わい方で
その景色を見てみたいという気持ちが
心の中に浮かんできたのだ。

マレーシアには出張も合計すると4年ほど
滞在していた。

私にとって第二の故郷のような場所であるが、
私の家族はそんな第二の故郷を知らない。

そんなことを考えていると
このプランをいつ実現しようか
私の頭の中のジムが動き始めた。

今日は土曜日。
いつもよりも少しだけ余裕のある朝に
かかるコストや必要な日程などを
調べてみようと思う。

それがわかれば、後はそこに向かって
事務を進めていくだけである。

頭に浮かんだことを実現に向けて
動かしていくというのは
なんと楽しいことであろう。

今からあの店の肉骨茶を食べるのが
楽しみで仕方がない。

ちなみに以前にタイに家族で行ったときには
ローカルレストランの衛生感覚に
妻は疑問を持っているようであった。

いうまでもなく肉骨茶の店はローカル店。

私からしてみればローカルの中では
明らかに衛生的な店だと思うのだが、
想像してみると2日目の肉骨茶の店はやめて
朝食はホテルのビュッフェにしようと
妻に押し切られる絵がハッキリと浮かんできた。

まぁ、それも旅の思い出になるのだろうが、
ジムがどう言うか一度相談してみようと思う。


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