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東大に子供を入れるのは親のタスクなのか

先日移動中にふと気になってネットニュースを見た。

何か気になるニュースがあったわけではないが
時々見出しだけでも見ておかないと
「え?何それ?」となることもあるので
ごく短い隙間時間で見ることがある。

過去にも書いたことがあるが
私は基本的にネットニュースが嫌いである。

無駄に読み手を煽るような見出しと
ニュースなのか広告なのかわからない記事が
混ざっているからである。

だか、それも見出しをさらっと見る分には
大した問題ではない。

そんな気持ちで画面をスクロールしていると
とある文字が流れてきた。

子供を三人東大に入れた母親の教育法
のような見出しだったと思うが、
私はその文字に目が止まってしまった。

こうして記事になるぐらいなので
子供を東大に入れたいと願う親が
たくさんいるというということに
疑問を持ったのだ。

私にも二人子供がいるが
正直どんな学校に行ってほしいという願望は
一つもない。

自分が学びたいことができるなら
どこに行ってもいいと思っているし、
その選択肢が狭まらないように
経済的な支援はしてやりたいと思っている。

だが世の中では多くの親が子供に対して
〇〇大学に入ってほしいと願う。

これは一体なぜなのだろうか。

確かに一昔前ならば有名大学にいって
有名企業に入ることが正解とされた価値観がある。

だが、それは今も同じかと言われれば
間違いなくNoである。

私が就職活動をしていた頃には
メガバンクに入れば将来安泰というような
考え方をする人が一定数いた。

私は理系だったので銀行への就職は
全く考えなかったが、
理系の中でもそのように考えて
銀行に面接を受けにいく人が沢山いた。

だが、今はその感覚は大きく変わった。

メガバンクが週休3日制を打ち出し
早期退職を募るようになったのだ。

私が就職活動をしたのは今から20年ほど前だが
この期間でこんなにも価値観は変わってしまった。

私の息子は今10歳なので
就職活動をするのは10年後になる。

今から10年後にどのような世の中になっているか
確実な予想など誰もできない。

私が経験してきた過去20年以上に大きな変化が
起こると考えてもおかしくはないだろう。

そんな変化の中でいまだに
子供を東大に入れたいと願う親が
沢山いるというのが私には不思議に思えるのだ。

もちろん東大を否定しているのではない。
間違いなく日本最高峰の大学であるし
学びたいことをしっかり学ぶには
これ以上ない環境であると思っているが、
それが必ずしも子供が求めている学びと
合致するとは限らないのだ。

自ら選択肢が狭くならないように
学べる環境を作ってやることは親にできても
東大に入れるノウハウは親が持つべきものでは
ないと思うのだ。

教育の価値観をアップデートするのは
一筋縄でいかないことは十分理解しているが
そろそろ私たち親が古い価値観に
Noを突きつけるタイミングではないだろうか。

そんなことを思う週末の朝であった。

ここのところなんとなくネットニュースを開くと
毎回このようなモヤモヤに出会っている気がする。
noteのネタに困ったらネットニュースを
開くのがベストチョイスである。

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