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最適解を選ぶ精度を上げよ

最近週末は息子のサッカーの試合ばかりなので
どうしても話題がそれに偏ってしまう。

昨年息子がサッカーを始めるまで
私にとって縁遠いスポーツだったのに
こんなにも関わることになるとは
想像もしていなかった。

昨日は近隣にあるチームと交流戦があった。

いつも試合に出ている1軍ではなく
2軍のメンバーを主に出して
試合での動き方を実践を通して学ぶような
スタンスの試合だったらしく、
うちの息子は最初からずっと試合に出ていた。

息子が出ていなくても結構ハラハラするものだが、
やはり息子が出ていると見え方も
多少違ってくるものである。

こういう時にどう対処すべきなのか、
どこにポジショニングしておくべきなのか、
そんなことを考えながら試合を見ていた。

コーチは試合の中で子供たちに
どこに動くべきかという指示を常に出しており、
子供たちはそれを聞きながら動き、
そして自分にできるプレーをしている。

一軍のメンバーが繰り広げる試合を見ていると
驚くほど無駄がなく、攻守が常に展開されていくが、
やはり二軍のメンバーは動きが攻撃や守備に
上手くかみ合っていない印象を受けた。

もちろん、これは個人の技術の差もあるだろうが、
それだけではなく、
一軍の子供たちは色んなシチュエーションに対して
自分がどこにいるべきか、どうすべきなのかの
最適解を選ぶ精度が高いように感じられた。

言うまでもなく、一軍の子供も二軍の子供も
両者ともに勝ちたいという思いは同じである。

チームが勝つために自分がどう動くべきなのか
考えたうえでの最適解を出そうと
しているはずである。

だが一方はそれが上手く機能する方向に働き
もう一方は空回りしてしまったり、逆に
相手に取られてピンチにつながったりする。

この様子を見ていると、
何だかサッカーのゲームは企業経営に
似ているような気がしてきた。

企業も利益を出し続けるために色んな社員が
自分の仕事をしている。

中にはモチベーションの高い人、低い人が
いるであろうが、
皆総じて会社を上手く回して利益を上げたいと
思っているはずである。

にもかかわらず、結果につながる会社と
残念ながら倒産してしまう会社がある。

どちらの社員の方も一生懸命に
自分の仕事をしてきたはずなのに
この差が生まれてしまうのは一体なぜなのか。

それは、やはりその時の最適解を選んできたか
どうかの違いだと思うのだ。

最適解というのは色々ある選択肢の中で
最も企業の利益につながる選択肢である。

それを選べる割合の違いが
結果として会社の成績の差になって
出てきてしまうのであろう。

私達はどうあがいても1人で3人分の働きはできない。

せいぜい短期的に無理をして1.5人分の仕事を
することぐらいしかできない。

ましてや今の時代は働き方改革で
むやみな残業はしない、させない世の中に
なっている中である。

そうなると、より一層最適解を引くことが
重要になってくるのではないか。

そして、その選択が最適解かどうかを
ちゃんと判断して修正し、
最適解の精度を上げることこそが
管理職であり、経営者の役割になる。

まさにサッカーであれば
コーチがしている仕事がそれである。

だが、ここで一つ疑問が出てくる。

サッカーも会社もそうであるが、教える側の
コーチや管理職・経営者自身は
本当に最適解を知っているかということである。

サッカーの戦術も企業経営もある程度
言語化されたマニュアル的なものは世の中にあるが、
座学として知っているだけでは
決してプレーヤーに対して最適解を示す事は
できないであろう。

やはり自身がプレーヤーとして最適解は何かと
考えながら指導されることでしか
身に付けることができない技術だと思うのだ。

そう思うと、昨日の息子たちの試合のように
ぎこちないながらもそれを修正していくような
練習試合の機会は
やはり企業においても大事なのでは
ないだろうか。

企業の場合はあまり迂闊にチャレンジさせることは
思わぬ危機につながることもあるので
どうしても慎重にならざるを得ないが、
それでも実践を通して、それが正解かどうかを
自分で体感していくしか成長する方法はない。

果たして私は部下に対してこのような機会を
ちゃんと作り、
そしてそれが最適解だったかをきちんと
フィードバックしてやれているだろうか。

そんなことを改めて感じさせられた一日であった。

今日も私なりに最適解を求めて
会社というピッチの中を走り回るであろうが、
1点でもゴールにつながってくれることを
願っている。

ちなみに昨日の試合では
最初の方に息子が暑さでバテてしまうシーンがあった。

前に所属しているチームではアップするときにも
帽子をかぶるのは禁止だったのだが、
今のチームでは帽子はマストなアイテムらしい。

バテた息子を休ませていると
コーチに次回から帽子を持ってくるよう
言われてしまった。

とても些細なことではあるが、
経営者により最適解が全く異なるというのは
何だか面白いものだなと思った。



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