見出し画像

キュービックじゃないやい!ジルコン

こんにちわ!
いつもお読みいただき、ありがとうございます😊
MACRAME KANOの石野です。

突然ですが
「ジルコン」お好きですか?

ジルコンって言うとキュービックジルコニアの、ほら、ガラスでしょ?安いやつ!

イヤイヤイヤ!ちょっと待ってください。

ジルコンはキュービックジルコニアとは全く別物なんです。


・キュービックジルコニアとは

ジルコンと同じだと思われがちな石に「きゅーびっくじるこにあ(キュービックジルコニア)」と言う存在があります。

キュービックジルコニアはケイ素を含まない酸化ジルコニウム(ZrO2)という人工的に作られた結晶です。人工的に作られた石というと、水晶にも天然のものと人工で作られたものが存在します。

鑑別にかけると人工水晶の場合は「ガラス」と表記されるので、「ガラス!?」とビックリしちゃいますよね。

キュービックジルコニアが普及している理由には、ダイヤモンドと同様な煌めきが楽しめる上安価であるという理由があげられます。(キュービックジルコニア:
屈折率=2.16、光の分散=0.06)
(ダイヤモンド:
屈折率=2.42、光の分散=0.04)

・カラフルなファンシーカラーがいっぱい!

人工的に作られたキュービックジルコニアと天然のジルコン。

ジルコンの屈折率は1.92-2.02。
光の分散は0.039です。

カラーバリエーションが豊富で、透明なものは高い屈折率と分散により、ダイヤモンドの代替品になっていた歴史もあります。

美しい輝きがあるジルコンには様々なカラーがあり、マルチカラーで知られているトルマリンと同じくらい豊富な色合いが楽しめます。

黄、灰、緑、茶、青、赤、桃などの多彩な色合いが楽しめます。多くの場合は茶褐色で不透明なものだそうです。

ジルコンの語源については、書籍より引用からご紹介します。

※引用元の参考文献は末尾記載

ジルコンという名称は、アラビア語の金と色を意味するザールとガン、あるいは朱色を意味するジャグーンが語源と言われる。ヨーロッパでは、ヒヤシンス(風信子)という別称で呼ばれることもあり、ヒヤシンスの花を思わせる紫やピンクの透明結晶もカットされる。5世紀頃からお守りや魔除けとして身に付けていた記録が残っている。

地質学的には、微量成分による放射年代測定が可能な鉱物として重要な存在であり、44億年前という地球最古の鉱物とされているのはジルコンである。

ジルコンは、地球最古の鉱物なんですね(なるほど!ここだけはわかった)。

・ジルコンのお花のブレスレット

ヒヤシンスと呼ばれていたということは知らなかったのですが、今回はマルチカラーで透明感のあるジルコンの天然石ビーズを使ってお花のブレスレットを製作しました。


それぞれに細かくカッティングが施されていて、光が当たるとキラキラと輝くのが特徴的です。

氷や雪の結晶で作られたお花が、風に吹かれると光の当たる角度が変わってキラキラと輝くような様子をデザインしています。

それぞれに配置したジルコンのお花が動く度に、見るたびにキラキラと輝くのでその様子を是非お楽しみいただけましたら嬉しいです。


こちらの記事が1番読まれています♪

・12月からのノベルティについて

online-shop

参考文献:
「起源がわかる 宝石大全」ナツメ社 2022年

天然石を極細の糸で編むマクラメクリエイター。天然石をマクラメの技法を駆使して宝石いっぱいのペンダントにしています。