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「図解入門 TCP/IP」を読んでみて

ここ数年は自分の専門分野、特にモバイルアプリケーションのエンジニアリング部分を尖らせてきたが、ネットワーク・インフラ周りを体系的に知っておきたいと思い読んだ一冊。


1. 前提

いわいるWEB系と呼ばれる側の企業でずっと開発を行ってきた。ネットワークやインフラの知識は、業務中に必要に応じて調べるのみで、ほんとに薄い知識(もはや知識とは呼べない)レベルしかない。

そんな自分が読んでみて感じたことを書いていく。

2. 構成

6つの章で構成されている。

第1章:ネットワークの基礎
第2章:物理層(プロトコル、ケーブル、周波数 など)
第3章:データリンク層(MACアドレス、有線/無線LAN、ARP など)
第4章:ネットワーク層(IPv4/IPv6、ルーティング、NAT など)
第5章:トランスポート層(UDP、TCP など)
第6章:アプリケーション層(HTTP/HTTPS、SSL/TLS、DNS など)

章は少ないがページ数はそこそこある。

3. 所感

読んでいく難易度として、個人的な体感はこんな感じである。

第1章:わかりやすい。
第2章:比較的わかりやすい。
第3章:前半はわかりやすいが、後半に進むにつれてわからなくなる。
第4章:専門用語が増え、章が長いこともあり、難しく感じる。
第5章:流れがなんとなくわかる。
第6章:章は長いが、比較的わかりやすい部分が多い。

4章が鬼門だろう。章が進むにつれて、前に出てきた専門用語はそのまま知っている程で話が進むため、忘れてしまうとすんなりとは読めないからである。

6章はWEB系企業で開発をしていたため、実務から近しい部分に触れる機会の多い領域であり、わかりやすいと感じた部分がある。

4. 体系的に学べたのか?

「学べた」

ただし、1度ではなく何回か読んだ方が良いだろう。自分は1度読んで満足してしまったが、どこかでまた読み返そうとは思っている。

おすすめの読み方として、難しい部分は
『こんな感じの機能があるんだ〜」
くらいで流し読みして、まず早い段階で1回は通読してしまうこと。

また、各章の前半を読むだけでも体系的な知識は手に入るだろう。

5. 終わりに

知識の薄い自分が読んだ感じとして、体系的な勉強をするには良いと感じた。

他の本を読んでいないので比較はしようがないが、堅苦しくないテイストの本で、図が多いので動作の流れをイメージしやすい点はとても良い。

自分と同じように体系的に学びたい初学者は、こちらを読んでみてはいかがでしょうか?

もう少しお堅い本が好きな方はこちら

翔泳社が発表した「ITエンジニア本大賞2021」にも選ばれているので間違いないでしょう。

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