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【外資系の転職術②】全部で5つのルート。2つ目は…


前回は、キャリアがまだ短い方にオススメのルートの一つ目をご紹介しました。


さて今日の本題で、もう一つ、このキャリアステージの方々向けのルートで、見落とされがちなのですが。。

2⃣ 知り合いからの声掛けや紹介

外資の世界では、これが意外に多いのです。私がこれまで関わってきた、比較的ジュニアな方の場合、オファーまで到達するかどうかは別として、少なくとも応募の段階では三分の一くらいが、紹介。

外資では、リファラル “referral” と呼びます。リファラル手当というのがある会社も多く、「あなたが紹介してくれた候補者が実際入社したら、あなたに◯◯円お支払いします」というもの。紹介キャンペーン、みたいなものです。

この手当は、数万とかではなく、外資のお給料に負けじと、数十万単位のことが多いです。もし2-3人、知り合いが入社すると、100万を超えます。

一見、会社にとってコストが大きいように見えますが、リファラルはエージェントに支払う成功報酬が発生しません。リファラル手当の方がコストとしては断然低いのです。

またリファラルでの応募が多い会社は、自社の社員が、自分の会社を知り合いに紹介したい、と思って行動に移していることにもなるので、人事としても一つ嬉しい要素です(もちろん、手当がもらえると言う動機も大きいかもしれませんが!)。

他にもリファラルが喜ばれる要素として、すでに自社の社員の人が紹介をする候補者は、社員の人がちゃんとしている(パフォーマンスを出せている)と言う前提ですが、そのおメガネに適っていると言う意味で、ハズレが少なかったり、類は友を呼ぶ、ではないですが、カルチャーに合う確率が高い、と言う感じで、採用ミスマッチのリスクがかなり低くなると言われています。

私も6回の転職の中で、半分の3回が転職先の社員からの声掛けでした。転職を考えていない時はエージェントは積極的に話しておらず、募集中のポジションの話が入ってこなかったり、自分が想定していないポジションの話もエージェントからは入ってきづらいので、知り合いからの声掛けは、貴重な情報ソースです。

ちなみにこの声掛け、後でもう一度出てきます。実はキャリアを積んだ後もかなり有効なルートの一つです。

ただ、同じ声掛けでも、キャリアを積む前と積んだ後で、少し状況が違います。私が経験した3回のうち、2回は実はこの 2️⃣ の声掛けではなく、後で出てくる方の声掛けに当たります。

ここの 2️⃣ で挙げている、キャリアを積む前の声掛けは、あくまで「こんなポジションあるみたいよ」と言う情報の紹介です。その後、もし応募した場合は、多数候補者がいる中で公平にジャッジされます。応募するまでのルートは、1️⃣ と異なりますが、応募した後は、候補者からすると、1️⃣ とさほど変わりません。

採用企業からすると、先に書いた、採用ミスマッチのリスクが減るので、紹介ルートとしては喜ばれます。ただ、ジュニアポジションだと、大体は候補者が多いので、面接プロセスに乗ってしまうと、エージェント経由の候補者と、扱いは同じですし、そこはある意味フェアに判断されます。

逆に言うと、エージェント経由で応募したからといって、不利になると言うことも、当然ですが、一切ありません。

さて、ジュニア時代の、知り合いからの声掛けは、あくまで一つの情報ソースとして有効です。そのため、日頃から周囲に、仕事について前向きに話したり、どんなことをしたいのか、さりげなく話しておくのが大事です。

仕事をしていると、もちろん愚痴や息抜きも必要ですが、言う相手は戦略的に選べるといいですね。

例えばもし転職先として興味のある会社があり、そこに知り合いがいたとして、その方との会食の場で、現職の愚痴ばかりしてしまうと、声をかけてもらえにくくなってしまいます。

紹介する方も、紹介した人が入社した場合のその方の入社後の評価は、ある意味、自分のレピュテーションにも関係してくるからです。自分が紹介した人が、愚痴が多いと思われると、そもそも採用ミスマッチになってしまいますし、愚痴のお仲間、と見られてしまうリスクもあります。

どこでどう言う面白い案件を紹介してもらえるか分からないので、日頃から、愚痴の相手は慎重に選び、自分に不利な印象を周囲に与えないような人付き合いをオススメします。(もちろん誰でもやっぱり、愚痴の一つや、息抜きは大事なので、そこは人を選んで、ね!

ちなみに余談ですが、そのような息抜きを、英語では venting といいます。to vent は換気扇で空気を出す、と言う意味があります。嫌な気持ちは、慎重に選んだ相手に venting に付き合ってもらったら、それ以外の人には前向きな気持ちで向き合えるといいですね。


ここまで、キャリアがまだ短い方が対象の、転職の二つのルートのご紹介でした。

次回以降は、今回の 2️⃣ 知り合いからの声掛け、の裏技を一つご紹介した後、少し経験を積んで専門性もある程度明確になってきた中堅の方々向けのルートを見ていけたらと思います。


🌷ここまで読んでくださりありがとうございました!🌷


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