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海外のヘルスケアデザイン研究所

Design Institute for Hospital

海外には、病院向けのデザイン研究所なるものが存在します。創造的な問題解決の手法(デザイン思考)を用いて、患者や医療従事者のニーズを深く理解し、解決策を試作・実現する場だそうです。

今回は4つのラボをご紹介したいと思います。

1.Helix Centre Royal College of Art Imperial College(イギリス)


ヘリックス・センターは、インペリアル・カレッジ・ロンドンとロイヤル・カレッジ・オブ・アートの一部であり、ロンドンのセント・メリーズ病院を拠点とする、イノベーションラボです。ヘルスケアの3つの分野(「早期発見とスクリーンニング」「効果的な治療」「ホリスティック・ケア」)に焦点を当てて研究を行っています。研究だけでなく、その成果を製品に変換するという機能もあります。ヘリックス・センターには、プロジェクトチームと並んで、デザイン戦略チームがあり、さまざまな共同プロジェクトに人間中心設計を取り入れているそうです。

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2.The University of Texas at Austin, Dell Medical School(アメリカ)


デル・メディカル・スクールは、健康増進における大学医学の役割を再考することを目的に活動しています。「健康増進のための革新と研究の促進」や「ヘルスケアを変革するリーダーの育成」など、6つの使命を掲げています。「EDGEカリキュラム」と呼ばれる教育モデルでは、学生はケーススタディを通じて互いに教え合い、共感力を養うためにアートを学び、患者や地域社会への配慮を通じて知識を応用するそうです。臨床のスキルに留まらず、コラボレーションスキルやフィードバックの俊敏性など、内面的な部分を養うのですね。
(EDGE=Essentials, Delivery, Growth and Exploration)

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3.Health Design Lab in Thomas Jefferson University(アメリカ)


ジェファーソンヘルスデザインラボは、「健康とヘルスケアのあるべき姿を再構築し、より健康的な未来を創造すること」をビジョンに掲げた、共創のための活動拠点です。様々な背景を持つ人々が集まり、ヘルスケアにおけるインクルーシブデザインを推進するために設立された空間であり、伝統的なプロトタイピングの手法とヘルスデザイン思考を基盤に、医師とデザイナーが共に課題解決へ取り組んでいます。フィラデルフィアにあるラボはとても刺激的な空間なのだそう!

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4.HaHeHo(韓国)


韓国の三星ソウル病院(サムスン・ソウル病院)にて、救急外来の改修などでデザイン思考を使ったアプローチを実践したそうです。病院のデザインに関する本も出版されています。三星ソウル病院は先進的なDXの取り組みも、患者さんへの定性・定量調査をもとに改革しているそう。

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関が設立された背景や歴史、業界にインストールするにあたっての苦労や挑戦は、国(とくに法制度)によって大きく異なると思います。

HCD-HUBでも、各機関の「過去」「現在」そして「未来への挑戦」を、ぜひ探求していきたいと思います!



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