コード進行実験ボカロ「越後屋仁王」作り方

序文


 今回はかなり実験的な曲を作ります。気になるコード進行を1小節に1個取り入れて、コード進行の構成音のみでメロディーを作ります。コード進行の順番は適当です。曲全体は8小節なので、8個のコード進行を使います。作る前から滅茶苦茶な曲になることが予想されますが、コード進行を勉強するついでに作るので構わないのです。失敗作を晒して批判(又は無視)される以外に片手間の素人が上達する方法を思いつきませんから。



楽器


 メロディーはUTAUで作り、他はBANDLABで作ります。
 メロディーはテトに歌ってもらいます。各音の長さは240です。
 コードは Upright Pianoを用いてc4又はc5の音階で弾きます。1目盛に1音を配置します。
 バスは Dub Bass です。c2又はc3の音階で弾きます。
 ドラムはBANDLABのドラムマシンを使います。


1小節



メロディー


 ファ(f4)ソミラ ラ(a4)ソファミ 

コード


 王道進行を使います。1小節に2回繰り返します。
 「F-G-Em-Am」なので、構成音は「ファラド、ソシレ、ミソシ、ラドミ」になります。

バス


 コードのルート音である「ファソミラ」を2回繰り返します。

ドラム


 ドラムマシンのデフォルトを使います。

2小節



メロディー


 ド(c4)ファソミ(e3) ラド(c5)シソ

コード


 小室進行を使います。1小節に2回繰り返します。
 「Am-F-G-C」なので、構成音は「ラドミ、ファラド、ソシレ、ドミソ」になります。

バス


 コードのルート音である「ラファソド」を2回繰り返します。

ドラム


 ドラムマシンのデフォルトを使います。

3小節



メロディー


 ファ(f4)ソララ♯ド(c5)ラミ(e4)ラ

コード


 Just·The·Two·Of·Us進行を使います。
 「F-E-Am-Gm-C」なので、構成音は「ファラド、ミソシ、ラドミ、ソラ♯レ、ドミソ」になります。
 4の倍数で割れないコードなので、Cの後ろにFとEとAmを配置します。

バス


 コードのルート音である「ファミラソドファミラ」を入力します。

ドラム


 ドラムマシンのデフォルトを使います。

4小節



メロディー


 ド(c5)シドミ ファ(f5)ミラ(a4)レ(d5)

コード


 カノン進行を使います。
 「C-G-Am-Em-F-C-F-G」なので、構成音は「ドミソ、ソシレ、ラドミ、ミソシ、ファラド、ドミソ、ファラド、ソシレ」になります。

バス


 コードのルート音である「ドソラミソファドファ」を入力します。

ドラム


 ドラムマシンのデフォルトを使います。

5小節



メロディー


 ファ(f4)レ(d5)ド(c5)ソ(g5) ラ(a5)ソ(g5)ド(c5)ミ(e5)

コード


 4561進行を使います。1小節に2回繰り返します。
 「F-G-Am-C」なので、構成音は「ファラド、ソシレ、ラドミ、ドミソ」になります。

バス


 コードのルート音である「ファソラド」を2回入力します。

ドラム


 ドラムマシンのデフォルトを使います。

6小節


メロディー


 ド(c5)シ(g4)ラド ソ(g4)シド(c5)ラ

コード


 レット・イット・ビー進行を使います。1小節に2回繰り返します。
 「C-G-Am-F」なので、構成音は「ドミソ、ソシレ、ラドミ、ファラド」になります。

バス


 コードのルート音である「ドソラファ」を2回入力します。

ドラム


 ドラムマシンのデフォルトを使います。

7小節



メロディー


 ファ(f4)ソラソ ファソド(c5)レ(d4)

コード


 4565進行を使います。1小節に2回繰り返します。
 「F-G-Am-G」なので、構成音は「ファラド、ソシレ、ラドミ、ソシレ」になります。

バス


 コードのルート音である「ファソラソ」を2回入力します。

ドラム


 ドラムマシンのデフォルトを使います。

8小節



メロディー


 ファ(f4)ソラド ソミ(e5)ラレ(d5)

コード


 456進行を使います。1小節に2.5回繰り返します。
 「F-G-Am」なので、構成音は「ファラド、ソシレ、ラドミ」になります。
 

バス


 コードのルート音である「ファソラファソラファソ」を入力します。

ドラム


 ドラムマシンのデフォルトを使います。




歌詞


 曲が超絶意味不明なので、歌詞は コールポーターのような「気持ち良い」ものを作りたいと思いました。1か月目の素人なので、前世紀の巨匠には到底及びませんが、少しでも彼に近い歌詞を作りたいと思いました。
 というわけで、内容を全力で無視して韻を踏みまくり、かつテトの利用規約に反しないと思われる歌詞を作りました。
 歌詞から「仁王」と「越後屋」を取って曲名にしました。凡庸名詞の意味不明な組み合わせが聴衆を引き付けると思ったからです。

明日は  柿ママ
(aiaa) (aiaa)

昨日は  硫黄か
(io-a)   (io-a)

嘘つき  葡萄史
(uoui) (uoui)

越後屋  ヘリ小屋
(eioa)  (eioa)

アジアは 蟹高
(aiaa)   (aiaa)

仁王は  疲労か
(io-a)   (io-a)

裾縫い  口説くし
(uoui)   (uoui)

根城は  駅側
(eioa)   (eioa) 


編集後記


 今回はコード進行と不協和音の回避方法を学ぶために敢えてこのような曲を作りました。ほぼピアノを弾かずにパズル感覚で音を配置したので、自分でも意識が飛びそうになる曲ができました。1小節ずつ聞いたらまともに聞こえるのに、8小節を通しで聞くと宇宙音に聞こえました。有名なコード進行だからと言ってむやみに並べればよいわけではないということを学べてよかったです。
 歌詞に関しては、考えることを放棄して韻に全振りしたので曲の電波感を増幅させることになりました。大衆へのウケは良くない気がしますが、人によっては刺さる歌詞かもしれません。
 コード進行の上手な並べ方はわからないので、最適な配置がわかる方は何らかの手段で教えてください。











































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