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映画「パリの恋人」感想

時間:1時間43分
ジャンル:ミュージカル
視聴媒体:U-NEXT

あらすじ

ニューヨークの雑誌「クオリティ・マガジン」は新しいモデルを探していた。カメラマンのディックは小さな本屋で働く女性、ジョーをスカウトする。ジョーは崇拝する哲学者フロストル教授が暮らすパリへ行けると聞き、モデルを引き受けることにするが…。

STORY

ネタバレあり感想

 哲学が好きな本屋の店員がカメラマンに見初められてモデルになりファッションショーに参加する話。なんだけど主人公が嫌いだったなって感想です。

まずファッション雑誌の人たちが本屋に押しかけ勝手に撮影スポットにしてるのが好きじゃない。次に店員時代のオードリー・ヘップバーンがダサくてかわいくないみたいな扱いを受けてるのが納得できない。そして極めつけは「モデルを了承したのはパリの町にあるカフェで好きな教授の話を聞くためなので仕事の是非とかどうでもいい」と思ってる主人公が全く好きになれない。この主人公、「共感はとても素晴らしい。自分は共感主義なのだ」と常々言い放つのですが、作中でそんなことは微塵も感じられません。自分の行動が他人にどう影響するかも考えられず、夢中になれば他のことは忘れ、自分の我を通すばかり。いや、「モデルを了承してパリに行き、パリの街のカフェに出没する教授と話をしたい」のはわかる。でも仕事の対価として旅費も出してもらってるだろうに、なぜ「仕事の連絡も何も待たずに速攻カフェに行き一日中入り浸る」ことになる?

さらにまだある。モデルとして引き抜いた壮年のカメラマンとは恋愛関係になるのですが、実際主人公が教授に会った際にそのカメラマンが嫉妬混じりに「この教授、お前の事を性的に見てるから気をつけろ」と言う。それに主人公が反発するのはまあわかる。わかるが、その後喧嘩してモデルとしての記者会見の場を台無しにしてなお、何も感じてなさそうなのが怖い。その後普通にその教授に会いに行ってるし。なんだこの主人公。自分のことしか考えてないのになにが共感主義だよ。

オードリー・ヘップバーンはめちゃくちゃ可愛かったし、ミュージカルとしてもちょっと古いけど悪くない印象でしたが、主人公の性格が嫌いだったので作品としても好きになれませんでした。主人公の性格って本当に大事だよな……。

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