読了「お探し物は図書室まで」青山美智子
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お探し物は、本ですか?仕事ですか?人生ですか?
人生に悩む人々が、ふとしたきっかけで訪れた
小さな図書室。
仕事や人生に行き詰まりを感じている5人が、
「本を探している」と申し出ると
「レファレンスは司書さんにどうぞ」と案内され
無愛想だけど。聞き上手な司書さんが
思いもよらない選書と可愛い付録を渡される。
自分が本当に「探している物」に気が付き、
明日への活力に満ちていくハートウォーミング小説
ポプラ社 304ページ
読了カラーイメージ 鴇色(ときいろ)
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この先はネタバレを含む場合があります。
これは一家に一冊、あるいは一人一冊持っていても
いい本だと思う。
そっと次の扉を開けてくれるような
いまの現状が辛いな…と思ったときに
寄り添ってくれるような作品でした。
すごくな大きな動きがある作品ではないけど、
少しづつ乾いた土に「ジワ~」っと
水が沁み込むかのように心に温かさが流れてくる。
自分の行動のペースの遅さに嫌気が差してたけど、
この作品を読んで「あぁ、私もよく考えたら
自分のペースで歩けてるのかな」と教えられた。
こうやって感想を書いたり、読んでもらうより
「いいから早く読んで!」と勝手に
押し付けたくなるぐらい素敵な作品でした。
特に30代~40代の働く人に、刺さったり
支えになってくれたりしてくれるんじゃないかな
と思います。
「はぁ~、疲れたな…」なんて思ってる方も
ぜひこの本を手に取ってみてください。
きっと心に温かさを届けてくれると思います。
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