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読了「黒鳥の湖」宇佐美まこと

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上場企業の『ザイゼン』の社長 財前彰太は、妻の
由布子、娘の美華と三人で幸福に暮らしていた。
ところが、世間を騒がす女性拉致事件のニュースを
見かけ、彰太の心に不安が兆す。
その快楽殺人者の手口に覚えがあったのだ。
十八年前、反対を押し切って由布子と結婚するため
そして伯父の会社を奪うため、彰太はある"罪"を
犯した…。
人間の悪と因果を暴く衝撃のミステリー!

祥伝社 367ページ
読了カラーイメージ 百入茶(ももしおちゃ)
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この先はネタバレを含む場合があります。

お初の作家さんでしたが、とても面白かったです。

人間って大なり小なり、罪や嘘を抱えてるものだと
個人的には考えているので
『いい家族』ってものはあっても
『キレイな家族』ってないと思っています。

なので、この家族には最初から違和感だったけど…
事実が分かるごとに胸が苦しくなる。
特に美華のことを考えると…

子どもはなにも悪くないのに。

でも結末的には、いい方向に向かってよかった。
きっとこの家族なら、時間をかけてば
いい形に戻れると思った。

帯に書いてあった
「あらゆる色が重なって、黒になるんだー。」
という言葉が
読み終わったら、すごい深みを感じる。

それぞれの色が混ざったことによって、
複雑に混ざり合い、黒になってしまった。

ページ数も多く、ヘビーな内容ですが
面白いだけでなく
とても考えさせられる作品でした。


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