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「相手のため」の行動、それは自己犠牲になっているかも!


相手のことを思って行動することは、相手の気持ちがわかるからこその行動です。

共感力が高い、優しさの証でもあります。

行動にうつすときは「相手のために行動したい」という衝動的な気持ちになっているでしょう。

衝動的ですから行動した後にどんなことが起こるのか、先を見据えて行動する人は少ないと思います。

衝動的な行動ほど、後に後悔した覚えがありませんか?


これは先日、患者さんが他の患者さんを庇うために嘘をついた際に面接をしたときのエピソードです。

嘘を患者さんに聞きました。

どうしてそんなことしたのでしょうか?
「あの人が怒られるのがかわいそうだったから 」

相手を守ったってこと?
「守るというかかわいそうだったから。そうなりますね。」

嘘はつくのは良い事?悪い事?
「嘘はダメです 」

嘘つきだと思われてもよかった?
「嫌です 」

ダメなことをしている自分はどう思う?
「そんなつもりじゃ、ただあの人を助けたかっただけで」


相手を守りたい気持ちからの衝動的な行動です。

この方は嘘をつかないと相手が怒られてしまう未来は予測できていました。

ですが、嘘をつくことで自分がどんな未来になるのかを予測できていなかったのです。

相手を庇う優しさは支持できることなのに、自分に対しては不利益が生じる行動になってしまっていることがもったいなく思います。



今回のエピソードのように相手のためを思った行動でも、自分のためにはなっていないことがあります。

行動が周囲にどんな影響を与えるのか、行動によって未来はどうなるのか、

その場では良いと思った行動も、結果的には良くはない行動になっている可能があります。


相手のことは考えるのに、自分のことは考えない。

気づかないうちに自己を犠牲にしているように感じます

これでは相手側も申し訳ない気持ちが生まれてしまい「無駄な行動」になってしまうでしょう。


行動を無駄にしないためには、

優先順位を考えることが大切です。


これまでは

相手のためだけの行動 ➡ 自分のためにならないときもある
【 相手 > 自分 】


これからは

自分のための行動 ➡ その中から相手のためになる行動を選択する
【 自分 ≧ 相手 】


優先順位を変えることで、どちらにもメリットになる行動に変化します。

相手のために、

いやっ、自分のための行動が相手のためになることもあるということです。


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