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「よせぎれ工房」はぜの木

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着物が好きで、建物が好きで、その両方が融合した表装や建具などの室内装飾織物が大好きです。現在、祖母や母の古い着物の裂(きれ)と家族の思い出の書や画を昔からある表装技術で繋いだ作品…
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#アップサイクルデザイン

よせぎれクッションカバーを制作しました。

よせぎれクッションカバーを制作しました。

2023年最初のよせぎれ作品はリビングのソファー用のクッションカバーです。メインに使った着物の裂は、ソファーの横にある着物をまとった電子ピアノに使用した、祖母が着ていたという金茶地格子黄八丈。
その他には、
 祖母の昼夜帯 紫根地葵文型染め
 祖母の着物 焦茶地紬 
 親戚の着物 黒地久米島絣 など
でよせぎれしてみました。

タンスに眠っている古い裂たちを眠らせておくことなく現代の住空間に置いて

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よせぎれのあずま袋

よせぎれのあずま袋

友人のお母様が残した和箪笥の整理のお手伝いをした際にいただいた着物の残り裂。それらをアップサイクルデザインした第一弾の作品は風呂敷でしたが、第二弾としてあずま袋を制作しました。裂の中の渋目の3種を有効活用したいとあれこれ考え、あずま袋にいきつきました。

あずま袋をご存知でしょうか。江戸時代に西洋の鞄を真似て考案された風呂敷や手ぬぐいから作られたものだそう。私は以前から着物を着てお出かけする際に

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クレージーよせぎれ

クレージーよせぎれ

昨年、横浜市歴史博物館の「うつくしき日本の手仕事」展の関連企画「会津木綿ハギレークショップ」を見学させていただく機会がありました。会津木綿の織元は現在3軒しか無いそうで、ワークショップではその織元さんからご提供いただいた貴重なハギレをクレージーキルト風につないでコースターを作るというもの。美しいハギレはつないでも美しい!と感じました。

このワークショップにインスピレーションを得て、着物の小裂の

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