見出し画像

クレージーよせぎれ

昨年、横浜市歴史博物館の「うつくしき日本の手仕事」展の関連企画「会津木綿ハギレークショップ」を見学させていただく機会がありました。会津木綿の織元は現在3軒しか無いそうで、ワークショップではその織元さんからご提供いただいた貴重なハギレをクレージーキルト風につないでコースターを作るというもの。美しいハギレはつないでも美しい!と感じました。
 
このワークショップにインスピレーションを得て、着物の小裂の活用方法を見つけました。祖母や母の着物をほどいた細長過ぎたり、小さ過ぎたり、変形過ぎる古い裂たちをクレージーキルト風につないだよせぎれのマイバックです。
使用した裂は、
・母の道行 海老茶地鹿の子文絞り染
・祖母の着物 白地後染め絣
・親戚の着物 藍地久米島紬
・祖母の昼夜帯 紫根地葵文型染め
・母の着物 薄色地縞紬
などなどです。
 
マイバックの大きさは四合瓶に合わせることに。台となる晒し布に、心の赴くままに裂をレイアウトし、心の赴くままにどんどん縫っていきました。糸も裂の色に合わせるのではなくあえて様々な色にしてチクチク縫い付けていくと、まるで裂の海を勝手気ままに泳ぎ回る魚になったような楽しさ。取っ手と裏地をつけて完成しました。

以前は日本酒の四合瓶を購入するときには、ワイン用の市販のマイバックを利用していましたが、最近はこちらで。購入の際にお店の方に渡して四合瓶を入れていただくのが密かな楽しみに。四合瓶を購入する頻度が増えたのは、このマイバックのせいに違いありません!!変形過ぎる思い出の小裂をアップサイクルデザインした四合瓶用マイバックです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?