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サッカーに感情は絶対必要です。

私は15年サッカーを続けています。
サッカーでは、いろいろな場面が存在します。
試合に勝つ場面、試合に負ける場面、ゴールを決める場面、失点をする場面、怪我をする場面、これ以上にもっと様々な場面が存在します。
その様々な場面で、様々な感情が生まれます。

今日は、最近生まれた感情について書いていこうと思います。

先日、1人の選手がトップチームにあがることが決まりました。その選手は、怪我に悩まされ、何度もトップに上がるチャンスを逃してきました。
そんな選手がやっと、トップチームに合流できるチャンスをもらえたのです。
個人的にとても嬉しかったです。

しかし、その選手から学生リーグではなく、Iリーグ(インディペンデンスリーグ)に出たいと連絡が来ました。
正直意味がわかりませんでした。
トップチームで、関西学生サッカーリーグに出れるチャンスを貰っているのに、それを蹴ってまでIリーグに出たいと言い張るんです。
その連絡が来た当日、3時間ほど対面で話し合いました。
昨シーズンのIリーグで勝てなかったこと、先日のIリーグで負けたことが心に残っており、そちらに感情が動いてしまったとのことでした。
私自身、昨シーズン選手としてその選手と共に闘ってましたし、最後の集合で泣いている姿も横で見てきました。
そういう過程があってのこの決断、1人の友達として、意見を尊重すべきであるとも思いました。

けど、学生コーチとして、今のトップチームの現状を見ると、流れを変えるためにはその選手が必要だし、Iリーグに持っていかれては困るのが事実です。

難しいです。
サッカーって感情がないと上手くいかないんですよ。
いくらうまくても、いくら技術があっても、感情が乗ってなかったら中途半端になっちゃいます。

その選手自身、16年間サッカーを続けてきて、サッカー人生の終わり方、それは自分で決めるものだと思います。

1人のサッカー人として、共に続けてきた仲間として、悔いないように終わってもらいたいです。

次の日も話し合いましたが、やっぱり意見は変わりませんでした。
悔しいです。
Iリーグは後2試合、学生リーグは後9試合。
サッカー人生の長さも大きく変わります。
それでも、その選手は2試合に賭けることを選びました。
悔しいけど認めるしかありませんでした。

正直1試合でも長くサッカーを続けてほしかったです。
この話し合いをしている時、涙腺が熱くなりました。
涙が出るくらい本気の感情を与えてくれたその選手には感謝しかないですね。
でも、その選手が悔いなく、サッカー人生を終えられるのなら学生コーチとしての本望ですね。

やっぱり、サッカーに感情って必要なんですよ。

サッカー万歳。

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