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横浜F・マリノスのいいところ

Jリーグも気が付けば、シーズンの折り返し地点を迎えています。
見に行きたいと思いながらも、なかなかスケジュールが合わなかったのですが、6月25日に横浜国際競技場で行われた横浜F・マリノスの試合に行くことができました。
今季、首位を走っているチームと、柏レイソルが顔を合わせる上位対決であることがこのカードを選んだ理由です。サッカー専門新聞のエル・ゴラッソ(ピンク色の紙です)が、新横浜駅の前で号外を配っていて、試合への期待感が高まります。

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Jリーグが開幕したのは1993年で、今年は、このクラブの創立30周年記念に当たります。
試合前に、スタジアムのスクリーンでは、30年の名場面、名選手をひたすら重ねていく映像が流されました。
だからこそ、自分の中にある思い出が蘇ってきます。私が印象に残っているのは、1993年5月15日、国立競技場での開幕戦のシーン。そして、岡田武史監督が率いていた時代、2003年、2004年の優勝です。マリノスといえば、井原正巳さん、松田直樹さん、栗原勇蔵さん、中澤佑二さんのようなDFの印象が強いです。

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この過去の試合映像を流すだけで、人々の心を動かすということが、実はすごいことなんじゃないかと思いました。


横浜F・マリノスの、「これ、いいね」は、30年の歴史を積み重ねてきた重みです。

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このクラブの前身は、日産自動車サッカー部ですが、Jリーグクラブとなって30周年の今でもメインスポンサーは変わっていません。トリコロールと言われる赤・白・青の三色がチームカラーであることも変わりません。エンブレムも、クラブ創設時からほぼそのまま。
変えずにいることで、価値は高まっているのではないでしょうか。なぜなら、継続していればずっと覚えていてもらえるからです。

演出もこの歴史の重みに合わせたかのように、全体的に厳かな感じがあります。
よく知られているのは、選手入場の際に使われている「民衆の歌」という曲です。元々は、2013年にミュージカル「レ・ミゼラブル」とのコラボ企画として実施したものでした。この企画が好評だったために、続けられているそうです。歴史を知るサポーターやチームの関係者が、これはうちのクラブに合っていると認めたということではないでしょうか。

そして、勝った試合の後には、サポーターがトリコロールの傘を回す儀式があります。こちらのブログによると、2004年頃からサポーターが自主的に始めたそうです。見ていて、「なんか、おしゃれなんだよな」と感じました。

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元々あった文化の軸がしっかりしているから、それに合わせたアイデアが出てきて、さらに歴史の一部として取り入れられていく。今回、少し調べただけでも、そんなことが伝わってきました。


ちなみに、この試合でゴールを挙げた水沼宏太選手は、お父さんの水沼貴史さんも、Jリーグ開幕当時のこのクラブのメンバーとして、とても有名です。こんな希少価値のあるストーリーは、歴史を彩ります。

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そんな余韻も味わいながら、横浜のスタジアムを後にしました。

「これ、いいね」を見つける旅は続きます。

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