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不登校塾無しで京大に現役合格した私が、勉強法を振り返ってみたら、ほとんど仕事術だった

前回のこのnote、たくさんの反応いただきました。


今回は、noteのお題に合わせて、ド直球に勉強法を語ってみます。私が真剣に勉強したのが大学受験まで遡るため、内容は暗記が必要な試験勉強に偏っていますが、社会人の方にも参考になるかと。

はじめての方向けに、学歴のスペック。
富山県のど田舎出身。3月31日生まれという生来の落ちこぼれ。小学生で割り算に躓く。小中高はもちろん公立。高校生で起立性低血圧になり、不登校気味に。塾に行く心身の余裕は当然なし。浪人覚悟で最高E判定の京大受験したら、一発合格できちゃった。

運がよかったのも大きいのだけど、私が勉強を頑張ったのも事実なので。もう10年以上前のことになりますが、振り返ってみます。


お昼寝前に、暗記する

睡眠が記憶の定着に必要なのは、すでにさまざまな研究が実証している。
睡眠を活用しないのはもったいない。
昼寝も同様。眠たい頭で作業しようにも効率が悪い。昼寝も勉強の一部だと考えて、休んでしまおう。

昼寝する前に、暗記したい事柄をさらっと見る。歴史だったら、資料集1ページとか、ノート見開きとか。目を閉じて、連想ゲームのように覚えた内容を、脳内で声を出して思い出していく。織田信長といったら、いちごぱんつ(1582)の本能寺の変で明智光秀に倒されて、豊臣秀吉が太閤検地と刀狩りで……みたいな感じで。

ちなみに仕事で考えたいことがあるとき、昼寝でするのもこれ。寝る前に、書き起こしをさらっと読む。どんな構成でしようかな、どこが一番伝えたい内容かな、どんなタイトルがいいかなと、のんびり考えながらまどろむ。すると、頭が整理されているのだ。止まっていた手が、みるみるうちに動き出す。嘘みたいだけどマジ。

そもそも、疲れた頭で勉強なんてできない。ならば、回復させるのが先決。でも、なんのインプットもせずに寝ると、回復したての脳みそがインプットでまた疲れちゃうから、寝る前に軽く暗記をしてしまう。すると、一番良い状態の脳で、アウトプットに専念できる。

おすすめは昼寝。思い出せない事柄があると電気をつけて確認してしまったり、頭が冴えすぎて眠れてくなったりするのが難点なので、夜の熟睡には向いていない。ちょっと目や手を休めたいときにおすすめ。

学生時代なら授業の休み時間机に突っ伏して寝ていたし、電車に乗る前も活用していた。会社員になってからも、休憩スペースのソファで10分ほど休んだり、トイレに行って目をつぶったり。必ずしもガチな昼寝じゃなくてもオッケー。

ただマジな話、会社員の軽く休むだけだった頃と、フリーランスになってしっかり昼寝1時間する今だと、効率は段違い。絶対ちゃんと寝たほうがいい。昼寝は就業時間にすべき。うん。


脳内フレンドに教える

さっきの昼寝にも共通するんだけど。暗記するのに一番大切なのは、アウトプット。覚えるよりも、吐き出すのに時間を使おう。

一番効果的なのは、教えること。
友人に教えることで、身につくのは自分。よく質問してくれるとなお良い。互いにツッコミしあって、一緒に学び合おう。

そんな友達いねえよ!というあなた。友達は作れます。脳内に。

脳内に友達Aをつくる。そいつはとんでもなく物わかりが悪い。なぜ?なぜ?ばかり聞いてくる。そいつにもわかるように、教えてあげる。ぶっちゃけ物わかりのよいお友達よりよっぽど効果があるので、お友達いないのは好都合です。

図書館など場所によっては難しいけれど、実際に声に出すと、自分の考えがもっと整理されるので、自宅でするのがおすすめ。

ポイントは、ノートに重要な言葉を書きながら教えること。ただし、板書のようにきれいにすることは意識しない。重要な言葉だけ、なぐり書きでOK。ペンも黒のみ。なんならボールペンの方が、書き味がなめらかでおすすめ。
この時間は一切、参考書やノートを見てはいけない。
自分の記憶だけで、わかりやすい解説を添える。

出し切ったら、参考書やノートを確認。
思い出せなかった情報は、色ペンでわかるように補足する。

このノートは、自分の暗記ができていない部分を確認できる最強のノートになる。

よくテスト前にきれいなノートを作ろうとする人がいるが、きれいにまとめること自体にはなんの意味もない。記憶のためにノートを使おう。


音読して暗記する

おとなになってから、九九に悩むことないよね。
それと同じくらい、自分にとって当たり前にしてしまえばいい。

九九、どうやって覚えた?私は、とにかく何度も唱えた。そうしていつの間にか、簡単には忘れられないほど身についた。

音読は、至高の暗記術。口と耳、目の3つから記憶ができる。図書館や電車の中だとできないから、家にいるときは積極的に音読してほしい。古文や英語など、ノートにそのまま書き写すときも、ブツブツ唱えながら書こう。

どの科目にも音読は有効。特に歴史は積極的に声に出して覚えよう。教科書を音読すると、記述問題も強くなる。重要な単語を書きながら音読するのもおすすめ。せっかくなら手も動かしちゃおう。

さらには、音読だけに留めず、アウトプットしよう。そのページを音読し終わったら、1度目を閉じてどんな内容が書かれていたか、思い出す。最後に目を開いて、その暗記が正しいか、ヌケモレがないかをチェックして、次のページに進もう。

英語でCD教材があるなら、音源と同時に音読し、手で書くのもGOOD。ただし、書くのに集中すると間に合わないので、無理しないで大丈夫。その代わり、英語を書くときはできるだけ口でつぶやきながら書き写そう。

社会人になってからも、企業取材に行く前は、必ず理念を音読して、ノートに書いている。社長取材であれば、社長インタビューを音読することも。やっぱり一番頭に残るのは音読。積極的に声に出して身につけよう。

情景として、雑念を絡ませて記憶する

旅行の時の写真を見ると、当時の記憶、蘇らない?
同じことが勉強でもおこるといいよね。

教科書や資料集を画像として暗記する。このページのこの辺りに書いてあったよな、と直感的に思い出せるようにするのだ。

私の場合、日本史は何度も資料集を読んで、このページにこの内容あるよなと思い出せるくらい暗記した。日本史の問題で、どの時期なのか並べ替える問題がある。資料集を画像として暗記すると、大体の時期も一緒に覚えられるから、すごく効果的。実は、年号を覚えなければいけない事柄は多くない。むしろ歴史の流れとして覚える方がよっぽど重要だ。

「あ、進研ゼミでやったところだ!」ばりのひらめきができるようになるくらいに、暗記しよう。

まあ肝心なのは、画像の暗記をどうやってするねんっていう話よね。

これはもう、何度も読みまくるしかない。毎日、ペラペラめくりまくる。

とはいえ、無機質に見ているだけでは頭に入らないのも事実。脳内フレンドに、知ってた?〇〇なんだよ?と語りかけながら、記憶として定着させよう。この人の顔、こわすぎ。みたいな覚え方もオッケー。手でなぞりながら読むのも有効。雑念を積極的に絡ませながら、覚えよう。

わからないをなくす

問題集を解いて、バツだった問題。これほど大事な勉強材料はない。しっかり見直して、理解するまで解く。

要注意なのは、解説を読んでわかった気になること。一番危険。解いてみるとわからないならば復習の意味がない。問題集に印をつけて、手を動かして、再度解いてみよう。おそらく二度目もわからない問題、あるはずだ。その問題は、わかっていない。なぜ解けなかったのかを見極め、必要によっては先生に聞こう。

定期テストならば直前にすればいいけど、受験勉強なら3周はすべき。記憶がなくなった頃、もう一度解けるなら身についたといえるだろう。

ぶっちゃけこれ、社会人にとっても大事なスキル。「わからない」が「わからない」って、めっちゃ多い。しかも学生の時のような問題がないから、「わからない」ことがわかりづらい。

そんなときにも使える脳内フレンド。おばかさんな脳内フレンドと会話し、理解できていないならば、あなたも理解していないのと同じ。学び直そう。

質問の精度を高める


先程、わからない問題は質問しようと伝えた。ただ、質問する前に自分で調べるのを忘れてはいけない。意外と、参考書や辞書を読めばわかる問題、たくさんある。

なぜ自分で調べるのをおすすめするか。単に、先生の時間を奪うからではない。記憶が定着しないからだ。

わからないにも、差がある。仮説を持って問題に取り組んだ末、それでもわからないのか、解説を読んで直感的に分からないのか。質問に価値があるのは、前者だ。納得感も得られ、記憶に残る。

これも社会人の鉄則。調べて分かることは聞いたらだめ。調べるのに時間かけすぎるのもダメだから塩梅が難しいけど。これが下手だと、仕事ができない認定されがち。上司に、何分調べてもわからない場合に聞くべきか、事前に聞いてみるといいかも。


こまめに休憩する

人間の集中力って、たいしたことない。
理想を言えば、1日中勉強したいし、1分たりとも無駄にしたくないよね。でも実際、休みなしなんて不可能。逆に身につかない。楽しく、こまめに、効果的に休憩して勉強しよう。

一番怖いのは、休憩がダレちゃうこと。再開する気力、なくなっちゃうの、あるある。

おすすめは、休憩も小さなタスクにすること。

私の場合、問題集のページなど、時間以外の目標を細切れに設定。だいたい30分くらいのボリューム。それが終わったら漫画の1話を読むなど、10分くらいの休憩を設定する。そしてそれが終わったら、再度勉強にうつる。エンドレス。

何がいいかって、次の話が読みたいから問題集する!というモチベーションが生まれる。自分で制限を課して、それを達成することで、やりきった感も生まれる。ひとつのタスクが大きすぎると疲れちゃうので、細切れにするのがおすすめ。

ただし、欲望に負けて漫画を読み進めてしまう可能性もあり。私も何度も誘惑に負けた。ただ、これもプラスな見方をすると、あの漫画を読んだ時に解いた問題だ〜!と記憶に残るので、アリとする。

仕事も細切れでたくさん自分にご褒美挟むのがおすすめ。ただ、会社員だとやりづらいのがネック。

学びを楽しむ

なんだかんだで、これに尽きる。
高校生の頃、周りに合わせて、勉強嫌い〜と言っていたけれど、私は勉強が好きだった。
数学はパズルを解いているみたいで面白いし、歴史も知れば知るほど深くて面白い。わからない問題があると悔しくて、完璧を目指したくなる。
ストレングスファインダーに学習欲があるから、これは生粋の才能かもしれない。でもさ、ゲームでコンプリート目指す人、多いよね?それと同じような感覚で、勉強を捉えていたんだと思う。

ただ、必ずしも私の楽しみ方が正解ではない。楽しむ方法ってたくさんあると思う。歴史系の漫画を読むのだってアリ。妄想を膨らませるのもアリ。ゲーム感覚でテストに臨むのだってアリだ。

私が社会人になって身につけたのは、無意識に書籍にツッコミ入れること。「へええ、そうなん!」「え、やば、すご!」「あ〜〜、わかるわ〜〜」「知らなかった!」と、口に出してリアクションを取る。すると、記憶にも残る。そして何より、その学び自体がとんでもなく楽しく至高な経験となる。メモを取ったり線を引いたりするより、よっぽど頭に残る。

ここで大事なのは、楽しんでいるふりをすること。人間って単純だから、楽しいふりしていたら楽しくなっちゃう。難解な内容こそ、「オラ、ワクワクすっぞ!」の精神で楽しもうとする。すると、いつのまにか本当に楽しくなって、次から次へ学びたくなるのだ。

仕事も同じ。楽しいし、やりがいを感じていると、自分で思い込む。するといつのまにか、楽しくなってくる。暗示とかうさんくさいけれど、せっかく仕事するならば楽しいほうがいい。やってみて。


次回に、続く?

当時を思い出しながら書いてみました。10年前にしていた勉強法、需要ありますかね?これほど勉強することは人生でもうないし、これを読んでいる方もそこまで求めていないと思うけど、普段の仕事で通ずる部分もあるなって。勉強を頑張ったから仕事ができるとは限らないけど、やっぱり似ているよね。

たぶん勉強法については、思いついていないだけでまだまだある。特に暗記については、もっと語れそう。

真似してみたい!暗記法も気になる!という方、スキをいただけると嬉しいです!






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