うたかたの竜宮城や暮の夏
今から三か月前、立夏の頃に私は、ずぶずぶと「俳句沼」に入り込んで抜け出せなくなっていた。
春に開催された「みんなの俳句大会・宇宙杯」において、思いがけずたくさんの賞をいただき、すっかり舞い上がって己を見失ってしまったからだ。
そうして迎えた「みんなの俳句大会・鶴亀杯」。
底なしに深みを増していく「俳句沼」だな、と思っていたら、その最深部はなんと、海の底へと繋がっているではないか! 気付くと私は、鯛や平目が歌って踊る、竜宮城の門前に立っていた。
⋯⋯楽しそうだ。
とても、と