シャングリラ

こんにちは。早瀬くもりです。
わたしは1年間休学をして、岩手県のど田舎にプチ移住、シェアハウスで暮らしています。

今日は、ただ聞いてほしい気分。
飲み会の終盤でダラダラ話す、あの感じ。言わなくてもわかってよって、完全にダメなポエマーモード。


先日、わたしが現在参加しているプログラムのコーディネーターさんが、地域の中学3年生に向けて授業を行う機会があり、それに同行させてもらいました。
テーマは、世界の街を見て、自分の町について考えよう、って感じ。この中学校がある地域は、すぐ近い未来に限界集落が見えているところだから、きっと子供たちの心に刺さるテーマだったと思います。

授業の途中からは、わたしにもバトンが回ってきて、6人グループの中に入って、自分が興味のある世界の街について10分ほどプレゼントをしました。わたしが紹介したのは、スペインの "連帯冷蔵庫" 。簡単に言うと、町に共同の冷蔵庫があって、フードバンクとして機能しているってこと。

わたしがなんでこの話をするかとか、どう思ったとか話してると、子供たちがちゃんとこっちを見て、あーだこーだリアクションしながら、ちゃんと聞いてくれてるの。

ここの中学3年生はあまりに特別だったのもある。うまい言葉が見つからないけど、シンプルにものすごくいい子だった。

すごく嬉しかった。
本当はもっと時間をもらって、もっと聞いてほしい話はたくさんあったし、もっと一人ひとりの生い立ちから今後のことまで聞きたかった。
勢いに乗っちゃって、帰り道、これまで人にほとんど話さないできた、家族の話とかたくさんした。ものすごくスラスラと話してた、一回通して練習でもしたかと思うくらい。


わたしは今たくさんの要素を抱えている。
話したいことがたくさんある。

大学の友達が、授業でやったゲームをストーリーにあげていた。3人も同じようなストーリーをあげていた。そこに映っている別に仲良くもない人たちに対して、二度とこの瞬間は繰り返されなくて、自分は立ち会えないという当たり前のことがすごい嫌だった。

母校(中学校)のホームページに映っている話したこともない後輩たちがどこで何しているか、もう一生知ることができないと思ったら、なんだか寂しくなった。顔と名前をわたしが一方的に知ってるだけなのに。

執拗に会いたがる先輩からの連絡が少しだけ嫌だった。仲良しの男の先輩なんだけど、スケジュール合わないし遠いからって断ってるのに、何回もドライブ行こうってLINEがきた。
わたしがLINEしてほしい人からは全然来なくて、毎日モヤモヤしてたから、余計に嫌だった。
なんで人と人の繋がりはこんなにうまく回ってないの?って、だいぶ希望を失った。

このシェアハウスも幻で、ハウスメイトのこともすぐ忘れちゃいそう。
インスタやってない人をどうやって思考に留めて置けるの?なんて考えてる自分の世界の狭さが悲しい。

ゼミのグループLINEに送られてきた、写真が憎かった。データを消し去ってしまいたい。
本当なら自分もそこにいて一緒に写真を撮っていたかと思ったら、めちゃくちゃ損した気持ちになった。そのチャンスは二度と来ないから。

たまに話してた友達が、この夏から留学に行くらしい。目標を達成して突き進んでいく姿は、わたしが追っても到底追いつけない。
昔は留学に心底憧れてたから、その時の自分が少し顔を出して、先を越された気がして悔しくなる。今は留学自体にあんまり興味ないのに。

わたしは、生理の話とかセックストークとか割とオープンに話したいかもって最近の暮らしのなかで思う。今一緒に住んでる人たちがそういうタイプだからちょっと引っ張られてる。
でも、今後、そんな人たちの中で生きていけるのかな。飲み会とかもあんまりできないご時世だしね、自分自身も話せるかって言ったら怪しいってオチ。

共通の友達とだけ繋がってる直接面識のない男の子に「一緒にこのインターン行こうよ!」ってDMをした。彼も休学をしていて、なんか直感だけで連絡しちゃった。
答えは残念ながらNOだったけど、想像を簡単に超えてくるいい人さで、会って話してみたくなった。


「そうなんだ〜」「早瀬だな〜」「いや、それな!」ってリアクションが恋しい。

今のわたしには、同じ時間や経験、知人などを共有している人がいないことに気がつきました。
人と違うことをしたいって欲求を満たそうとすると、それなりに失うものがあるらしい。
人に話をすること、話ができる人がいることってものすごく大切な、心の豊かさをもたらす要素だと思う。ここがかけちゃうとずっと寂しい。


ここまで読んでくれてありがとうございます。
当たり前に分身ができて、同時に何箇所にも存在できたらそれは最高だなぁと思う今日この頃。
最近チャットモンチーにハマってます。シャングリラ、とてもいい。

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