美男美女で溢れているけれど

こんにちは。早瀬くもりです。
わたしは1年間休学をして、岩手県にプチ移住、シェアハウスで暮らしています。

今日は、可愛くなりたいと思った気持ちを丸ごと書きます。可愛くなりたい。


わたしは自分の肌があんまり好きじゃない。
ニキビはないし、最近はパックをして毛穴も目立たなくなった。
でも、そばかすが嫌い。肌の手入れをするほどに、そばかすが気になるようになった。

一重の目はもう諦めた。
昔は、ぱっちり二重に憧れていたけれど、そんなこともうどうでもよくて、今は左右さのあるところが嫌。人からしたら、気づかないほどのマイナーチェンジに過ぎないけれど。

歯がもう少し綺麗だったらいいのに。
小学生の頃から10年と何十万円かけて歯列矯正をしていた。「歯がコンプレックスになって笑えない子になったら可哀想だから」と母が歯医者さんに連れて行ってくれた、今思うととんでも無くありがたいことだ。でも、理想の綺麗な形の歯にはならないし、もっともっと綺麗な並びにしたいとわたしは思う。

眉毛の形は気に入らないし、そもそもの輪郭もほんとよくない。首が短いとか、唇の色が気になるとか、言い出したらキリがないから、もういろんなことを諦めてきた。

整形はしたいけどしたくない。
わたしは二重にするくらいじゃ可愛くなれるとは思わない。別人になるくらい全部変えたいけど、憧れの顔なんて見つからないし、そんなにお金をかける意義までは見つけられていない。

友達たちが二重整形をしたとき、なんでか悲しかった。元から可愛いし、一重だから可愛くないなんてそんな社会の共通認識みたいなものがとても退屈だと思った。

わたしはブスだ。鏡を見るたびにブスだなって思うけど、もうダメージも負わなくなった。
「もしかしたらかわいく写真に映るかも!」
なんて期待してないから、もはやブスを受け入れているからノーダメージ。

そもそもブスだから、痩せたところでどうせ可愛くはならないと思って、ダイエットもすぐに挫折した。漠然と痩せた方がいいという刷り込みから、痩せよう痩せようと口で言うだけで、実際痩せるメリットは今でもわからないまま、ぱんぱんの顔になった。


かわいいってなんだろう。

先日、ハウスメイトたちと、なんでもやってみようという1日チャレンジ企画があった。
わたしは、流しそうめんをやりたかったけど、連日の畑仕事やらでとても疲れていたからやめた。そこで、誰かが提案して残っていたギャルメイクをやってみることにした。

メンズメイクに挑戦する人もいて、どうしようかと一緒に考えていた。
話が進む中で、「やっぱり僕は、かっこよくなりたかったんだ!」と彼は口にした。

私たち2人にとって、 "かっこよくなりたい、かわいくなりたい" とか言うのって恥ずかしいことだった。努力しても、生まれつきの誰もが認める美男美女にはなれなくて、ただの痛いやつになりそうだから。


わたしはメイクが好きだ。
だけど、メイクに時間やお金をかけてするようになるほど、苦しくなる時期が訪れる。本物の自分とのギャップに悩む。ナチュラルメイクの美人さんを見て絶望する。誰にもすっぴんを見せたくない時もあったし、うまくできた!と思ってもやっぱり自分の顔でしかなかった。

多分これからもずっとこの苦しさを繰り返すのだと思う。それでも、わたしは可愛くなりたいと思い続けてきたことに気がついた。
諦めの気持ちから、行動に起こさないできただけで、心はずっと同じだったみたい。


ギャルメイクに挑戦するなかで、人生で初めてつけまつげをつけた。令和のこの時代につけまつげなんて流行ってないと思っていたから、使うことなんて考えもしなかった。
なんだかいい感じだった。目がぱっと明るくなった。今回使ったのは、100円ショップのものだったけれど、もうちょっといいやつを買って、毎日メイクに取り入れてみようと思うくらい気に入った。


最近、海の家でバイトを始めた。
どう足掻いたって日焼けしてしまう環境にある。
でも、わたしはこのバイトをしたいから、色白の肌よりも、この経験を取りたいと思ったから、今できるベストな対策で挑むことにした。

見た目のかわいさって人それぞれに基準があると思うけど、わたしは自分の経験とか暮らしとかの上に成り立つ、自己ベストのかわいさを求めていこうと決めた。かわいい誰かに近づくんじゃない、かわいいわたしになるだけ。

全然痩せる気もないけど、わたしはもうこれでいいと思う。今の体型に似合う服を着るし、本当に痩せたくなったらきっと、泣きながらでも鍛える。

わたしは、かわいくなりたい。


ここまで読んでくださりありがとうございます。
自分の気持ちを認めたら、泣きそうです。
わたしは、自分の心が震える文章を書きたかった。


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