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私が『うつ病記念日』を作っている理由。

今から4年前の3月のある日。
私は『うつ病』と診断されました。


それから私は、診断された日を『うつ病記念日』と呼んでいます。


その日は決してうつ病になった事をお祝いする日ではありません。
うつ病になって良かった事なんて何一つありませんから。



私が『うつ病記念日』を作っている理由。
それは、

診断されたあの日から必死に今まで生きてきた自分を褒めてあげるため

です。




4年前のある夜。
私は今まで経験したことのない絶望感を感じ、気持ちがパニックになって、自分を平常に保てなくなりました。
そして母に「死にたい!死にたいよ!」と大泣きしながら何回も言いました。


本来の私は人一倍「生きたい」気持ちの強い人間で、命の危険があることは絶対にしないほど『死』を恐れていました。

だから「死にたい」だなんて今まで一度も言ったことがありませんでした。


でもあの夜は、生まれて初めて本気で「死にたい」と思ったのです。
そして口から溢れ出る言葉を止める事が出来ませんでした。


そうして次の日、私は母に担ぎ込まれるような形で精神科に行き、『うつ病』と診断されました。



今でも思います。
一歩間違えていたら、あの日に私は死んでしまったかもしれない...
あの日が私の命日になっていたかもしれない...
っと。


だからこそ、あの日から今に至るまでの時間は

『生きていられる奇跡』

なんだと私は思っています。




私が何か言った訳ではないのに、毎年家族の誰かがお祝いとしてケーキを買ってきてくれます。

そして母は「頑張って生きたね!本当に偉いね!」っと言ってくれます。


家族からの温かさを感じつつ、
そして私自身も自分を褒めてあげながら、

そして出来ることなら...
この日をお祝いしないで済む日がいつか来ることを心の底から願って...

今年も『うつ病記念日』を私は迎えます。



うつ病により自宅療養をしているため、サポート頂けましたらとても嬉しく、そしてとても励みになります。