硫黄岳(八ヶ岳)のアグルチネート
硫黄岳の山頂には北に開いた半円形の凹地がある。観光案内は爆裂火口だというが、爆裂の意味は不明だ。この半円形の凹地は谷頭浸食でできた。雨上がりだった昨日も、急斜面がガラガラと音を立てて崩れていた。足下のすぐ先が切れ落ちているのでいい気持ちはしない。
磐梯山1888年噴火でできた馬蹄形凹地も、かつては爆裂火口と呼ばれた。火山爆発で噴き飛んだイメージだ。しかし現代火山学は、磐梯山の馬蹄形凹地は山体が重力に引かれて崩れ落ちた結果だと考える。硫黄岳の半円形凹地も同じだ。噴き飛んだので