誰も 何も 言わなくなる
青空のした
さんさんとさす
太陽の光の中を
黒いガス状のものが浮遊していても
アスファルトの血のりに砂がかけられていても
誰も何も言わなくなる
遠いところで誰かが列車に飛び込んでも
中学生が校舎から飛び降りても
父親が赤ちゃんを冷凍庫に入れても
誰も何も言わなくなる
死んでから
自分の良心という聖なるこどもが
魂をひきちぎり泣き叫ぶまで
青空のした
さんさんとさす
太陽の光のしたで
私達は石となり
街は処刑場、ガス室、収容所となる
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