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異次元・変成意識(葉脈盆地6)

古代世界に於いて、地球上全ての文明に天地創造神話があり、人間の視点、心的能力、感覚感性をはるかに超える、高い次元からの物語が展開する。旧約聖書の神、巨人、天使世界。ギリシャ神話のオリュンポス。北欧神話。日本民族の高天原からの降臨する天津神と否応なく迎えざるを得なかった国津神々の物語。一つの合理的解釈が、●"人類の発祥、神々の叡智、文明の創造、全ての起源は異次元にあった"グラハム・ハンコック著だ。アマゾン流域のシャーマンがアヤワスカという植物の力による高次元世界との交流仲介したような、ある意味シンプルな政治社会構造が、農業に始まる産業貨幣流通構造に駆逐されるまでの、部族社会、広くは民族協同文明圏のコアに例外なく存在した。●日本は、明治の欧米列強による、ユダヤ・キリスト教圏への参入を強いられて以来、微妙に矯正制御されている。例えば日本民族はよくアニミズムと言われるが、これはアニミズムをもたらす、より根源のシャーマニズムという原理を隠蔽し、文明を駆動する民族活力を削ぐ為の、隠された欧米人の狡知、戦略だ。なんとなれば、欧米の日本研究は、大航海時代から数百年を経ているからだ。日本古代の研究は、皮肉にも欧米の叡智たるハンコック氏の松明をお借りして再構築されるべき瀬戸際に来ている。わけのわからない、古代の神々や王や巫女の名前をそのままスルーせず、他言語からも意味を与え、古事記・日本書紀のほんとうのメッセージをあきらかにする為には、シャーマニズム史観が新しい領域を開く事に、そろそろ気づかねばならない。

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