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水戸戦プレビュー~ヒーローになるのは誰だ?~

今季初のミッドウィークの試合となる今節水戸戦。敗戦後&アウェイということもあり、フレッシュなメンバーになることが予想されるも確定的な情報を得るのは少し難しい。布監督の過密日程への考え方・傾向もまだ掴めていないので(メンバー入れ替え自体は示唆してる)そこも合わせて試合を楽しみたい。

■今年の水戸について

毎年のことになるが、今年も多くの選手がチームを去り、代わりとなる選手が加入してきた。今年は監督も長谷部監督が引き抜かれ、秋葉監督を招聘。

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秋葉監督は14年末から19年まで育成年代のコーチを務め、16年にリオ五輪を、19年にはU-20W杯を経験するなど布監督とは異なる経歴だが、育成に定評のある監督。ボールを大事にするタイプというよりはアグレッシブさや球際を大事にする点も少し布監督のスタイルに近いところがある。

2月の開幕・大宮戦の前半から4バックと3バックの転換を行うなどシステムは読めない。さらに早くも水戸の心臓的な存在になっている期限付き移籍中の安東輝が松本戦は出場不可。代役は誰になるのか?システムを変えるのか?はまだ分からない。

要注意は山田康太。「ハマのプリンス」と言われるこの選手とは実は去年日産スタジアムで対戦している。

試合は大津祐樹のアシストからエジカルが決め、0-1でマリノスが勝利を収めたが、内容的には山雅も善戦。山田自身も悔しい想いをした相手との対戦になる。

プレースタイルはプリンスの名にふさわしく、ピッチを幅広く動いてゲームを作っていくタイプなのでこの選手をいかにして自由にさせないかが一つのポイントになるだろう。

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もう一人はルーキー・松崎快。Jリーグ初出場となったのは再開初戦の群馬戦だが、そこでインパクトを残してスタメンに定着。ルヴァンカップで崩されまくったセレッソ大阪の坂元達裕(去年はモンテディオ山形)の後輩でもあり、緩急を生かしたドリブルは坂元にも通ずるところがある。シュートも積極的に打ってくるのでスペースを与えないように要注意。

■スタメン予想

はっきり言って両チームのスタメンを当てるのはtotoを当てるレベルに難しい(笑)できるだけ客観的に組んでいきたいが、いつも以上に願望が入るのでそのつもりで……。

「誰を出すのか」というアプローチの方法もあるが、全替えをするリスクもあるので「誰を残すのか」から考えてみる。阪野・セルジらを休ませる前提で、システムは442を予想した。

水戸松本

<松本>

<GK>
連戦でもGKは変わりづらいポジションだが、敗戦後ということもあり、圍を試しても競争を促す意味でもよいのでは。

<DF>
前節出場のなかった田中隼、大野あたりは見たい。ここまでフル出場の森下を休ませ、ベテラン・乾と組ませる予想をした。相手の乾貴哉との兄弟対決はあるか。

一番迷ったのは左SB。高橋の怪我の具合にもよるが、今週末までに治らないなら高木は一度休ませたくはある。左SBの代役候補だった常田も怪我のようなので山本龍平の初先発を予想した。

<MF>
中盤は比較的プレー時間の少ない塚川・杉本を残し、好調・アルヴァロ、ボランチの控えとして計算されていた山本と組ませてみる。藤田不在と守備に不安のあるアルヴァロをいかにして周りがカバーできるか?

山本龍-アルヴァロのサイドで少々未知数なので中美が出場できればいいのだが……。

<FW>
一番入れ替えやすいフォーメーションだが、阪野・セルジはチーム事情的には一番替えの難しい2人でもある。二人とも休ませることを考えると高木と誰かを組ませることになるか。服部を終盤のカードとして考え、榎本の先発を予想したが布監督はどう考えるか。

ジャエルかイズマが出場できれば途中出場でも試したい。

久保田を組み込む形も考えたが、残すメンバーと高さの維持を考えた時にサブに回した。そうは言っても残す選手や他の選手との兼ね合いで先発の可能性も大いにある。

<水戸>

ホームということもあり、入れ替えは最小限を予想。前節は352(3322)だったが、アンカーとして活躍した安東抜きでは難しいと考え、こちらも442に。前線は誰が出てもチーム力が大きく落ちないのは強みか。

■水戸戦の3つのポイント

①チャンスを活かすのは誰だ!?

ルヴァン杯はなくなったが怪我人の多さや日程的にはチャンスは増えた。どうしてもリーグ戦の方が重みはあるので起用は慎重にはなるが、逆にここで活躍出来ればリーグでの評価にそのままつながる。

敗戦後でスタメン入れ替えの時期でもあるため、シチュエーションとしては絶好の機会。途中出場でいい動きを見せる久保田やアルヴァロ、前節初のベンチ入りを果たした大野、とにかく出場チャンスが欲しい高木彰あたりは先発でのチャンスが回ってくるか。

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榎本や山本龍、三ツ田あたりもそろそろリーグに絡みたい。

②フレッシュなメンツでどう点をとる!?

得点力不足……と言えば幅広いが、正確にはゴールへの迫力不足を感じるここ数節。個人でその迫力を出せていたセルジーニョが欠場になるとして、それがプラスになるかマイナスになるかは今後のリーグ戦をを大きく左右する。

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サッカーでは軸となる選手が居なくなる選手がいなくなることでチームが奮起することも多いので、セルジや杉本を経由せずにシンプルに前線を使って勝負した方が案外得点には早いかもしれない。

逆にこれまでのチーム以上に"綺麗な攻撃の形"を作るのは成熟度的にも難しくはなってくるのでこれまでより速攻、裏のスペースも意識してほしい。

また、シュートを打たれる場面ではボールホルダーからの距離が少し遠い傾向がある。遠くても積極的にシュートを狙えば何か起こる可能性は高い。

③プチ山雅キラー・中山に注意

○○キラーと言われる選手がたまにいるが、中山仁斗は在籍チームを超えてモンテディオ山形時代→ジュビロ磐田時代と連続で得点を許している。

去年のルヴァン磐田戦では2得点をくらったことはまだ記憶に新しいが、モンテディオ山形時代の劇的同点弾も強烈だった。

これまでのキャリアでは途中出場が多く、プレー時間も長くないことを考えると山雅に対しては脅威の得点率。

マークを外す動きが上手く、去年の対戦では山雅デビューの三ツ田が苦杯を嘗めることになったが、もし出場することがあればリベンジしてほしい。

■注目選手

最後に注目選手は高木彰人。他の控え選手に比べると万能型が故になかなかチャンスが回ってこなかったが途中出場よりも先発で輝くタイプ。走力や守備意識は連戦にはありがたいが、五輪代表を見据えてもゴール前での嗅覚やテクニックも見せつけたい。得点力不足を解消できるポテンシャルも持つだけに結果で存在価値を示すチャンスを活かせるか。

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プレビューは以上です。

なかなか結果がついてこず、モヤモヤが募る時期ですが平日にも山雅を見れる喜びに加えて、勝利を味わえるようにエールを送りましょう!Onesou1!

END

(写真は山雅・水戸公式、number、サッカーマガジンより)


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