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新潟戦プレビュー~"今、最もゴールが生まれる試合をする難敵"の攻略法は!?~

■第4節は得点も失点も多い新潟と!

早くも開幕から3戦目。ここまで1勝2分だが再開後は勝利がない。内容自体は悪くないが、そろそろ勝ち点3を獲得できなければ上との差も広がりかねないので次こそは結果にこだわりたい。

相手はアルビレックス新潟!この試合から観客を入れての試合になり、本来ならJ2屈指のサポーター合戦…となるはずのところだが、果たしてどのような雰囲気になるのかはイマイチ読めない。

新潟はここまで開幕戦・群馬に3-0で勝利。いい形で中断に入ったが、甲府にはシーソーゲームの末、終盤勝ち点2を落とした形で引き分け。金沢には5失点を喫して3-5で負け。3試合で9得点8失点ととにかく派手にやりあっている。

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得点+失点=17はJ2最多。2位の愛媛が13であることを考えても圧倒的に点の入るゲームをしてきていることになる。

■今年の新潟について

新潟と言えば、"得点王争いをするレベルの即戦力ブラジル人"や"勢いのある若手"を中心にチーム作りをしてオフにはその活躍が認められた選手が個人昇格を果たすというのがここ数年の傾向となっており、今年もその色は濃く出ている。

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一番の違いと言えば、Jリーグに参入して以降、初の日本国籍を所有していない監督になったこと。しかもそのサッカーはなかなかに個性的。442でスタートしても攻撃時には352(3322)の形を取る可変型。選手交代によって433に変えてきたりもするので厄介ではあるが……まだ新潟の選手自身もこのサッカーに慣れてなさもある。

新潟プレス

そして、前節は大量失点してファビオも「人生の中で初めて5失点した」と話すようにチーム全体にとってショッキングな試合になったかと思いきや、監督は試合中にも「これだけアンラッキーが続くことはなかなかないから切り替えよう」と指示を出し、試合後のコメントでも「これだけ悪運に恵まれた試合は記憶にありません」と話している(Jリーグ公式より)ので、守備のやり方を問題視したり、大きく修正を加えてくることもなさそう。

悪運というのは1点目、2点目のことを主に指していると思うが、個人的には運の悪さより守備構築・全体の意識の問題のほうが大きかったと思う。(解説にも出足の遅さを指摘されていた)

https://www.youtube.com/watch?v=BDsyl-EpSfU

ここまで書いたように失点や監督との意識の擦り合わせについてはまだ発展途上だが、前線のタレントや攻撃志向のスタイルはすでに脅威。撃ち合いになるのも覚悟で攻撃をしていかなければ勝ち点は遠くなるだろう。

■今節にむけての山雅

橋内に続き、常田も負傷したことは全体のシステムや戦い方に影響してくるだろう。その一方、前線の選手には復帰の選手もちらほら。

強力な2トップ+2SHを相手に前節同様3バックでスタートするのか?それとも金沢同様4バックでスタートするのか?今週もスタメン発表までは読めない流れになりそうだ(スタメン発表しても読めない可能性も…?)

■スタメン予想

<松本>

後述もするが3バックか4バックかはチーム事情も影響する。ひとまず4バックで予想する。

新潟松本

ベンチ:圍、浦田、服部、塚川、久保田、杉本、高木

<GK>
ベンチも含めて頼もしい陣容。去年一昨年とベンチも多かったが、村山の存在が山雅のGKのレベルを高めてくれている。

<DF>
CBは90分通して出場することが多く、怪我人が多発している以上、ここから全体の形を考えざるを得ないか。2CBなら乾・森下を予想する。

SBは引き続き右は隼磨、左は高木の組み合わせになりそう。前が揃ってくれば鈴木をどこかでここに挟むのもアリ。

<MF>
予想と言うより希望だが連戦を考慮してもボランチは違う組み合わせを試す時期かもしれない。後半の久保田投入が計算できるなら藤田山本スタートも悪くないはず。

左右SHも鈴木、杉本は安定だが目に見えて好調なアルヴァロを早めに試しても面白い。誰が出るにしてもここからのミドルは欲しい。

<FW>
活躍を考えるとセルジ・阪野は外せない。前線からの守備がハマる可能性も考えられるので高木彰あたりも出したいところだが……。

<新潟>

戦術のキーマンとなる3人の外国人(ファビオ、ゴンサロ、マウロ)はこちらのセルジ以上に外せない存在。ファビオは高さと速さのあるストライカー。中央にいるだけでDFは嫌がる存在で決定力もある。ゴンサロは可変システムに必要なポリバレント性(その時々に応じた臨機応変さ)を兼ね備え、バックラインに入ることもあれば前線で脅威になることもある。ただ…それだけ多くの役割を担っている選手なのでここを交わせればチャンスになりやすいともいえる。マウロはスペイン・CDテネリフェからレンタルで加入。激しさがあり、足元もうまい。CBの軸として計算されているはずだが、やや連携面でまだ不安定さがあるか。

中盤でパワーを出せるロメロ、ここまで3得点の渡辺新もスタートから出したいはず。あと1枚をシルビーニョ、高木、本間で争う形か。ファビオのパワーやスピードが攻撃で目立つが、すばしっこく、テクニックのある選手が多い。

<新潟戦の3つのポイント>

①相手の可変システムを捕まえる策は?

ビルドアップは中盤のゴンサロが降りてきて352を作ってから攻撃してくるため、こちらもしっかりと守備の形は持っていきたい。

結論からいうと1番相手を捕まえやすいのは3412(攻撃時は3421)の陣形。

新潟プレス

恐らく最も労力をかけずに守ることが出来ると思う。

ただこちらもCBは手薄なチーム事情もある。前線の人数を削ってまでCBを3枚にするかどうか?は監督の考え方やチームの状態次第だろう。

新潟プレス

ちなみに金沢のやり方で行くのも一つの手だが、ゾーンではなくプレス必至なので一見対応できていそうだが現実的には超運動量がいる(サイドは特に)。3-5に惑わされがちだが金沢の守備網は突破されてしまうことも多かった。

②ミドルを狙え!

ビルドアップは352といったが、通常の守備時もゴンサロが最終ラインに入り、532のような形で守ることが多い。山雅も去年も532の守備は経験しているが、藤田のところに入る新潟の秋山はどちらかというと攻撃に特徴を持った選手。守備範囲も藤田ほど広くないので、3枚のところで振り回される→ミドルシュート→遅れたカバーの選手に当たって失点が2度あった。

※下川のゴールはなぜ生まれた?

①352のIH渡邊新が抜かれるも後ろのスペースに選手がおらず

新潟金沢

②ゴンサロが慌てて取りに行くも逆を突かれる

ここでは本来秋山が消しにいかないといけないし、渡邊も抜かれたら抜かれっぱなしであった。

金沢新潟2

③下川のシュートは田上に代わってコースが変わる。新井は詰めに行ったがポジション的に間に合わず。後ろは4対4なので中央は詰めに行くことができなかったシーン。

金沢新潟3

攻撃が得意な中盤3人だが532の3にしてはDF意識がなかなか低い。アンカーの両脇のスペースは狙えそう。

これはもしかしたら外国籍のマウロ、ゴンサロが守備に入っていることで、意思疎通ができていないのもありそうだ。(GKのキックミスからの失点もあったがそれも関係してるかも)

③久保田和音vs本間至恩、殴るか殴られるか

お互いに途中交代でリズムを変えられる選手は多いが、何といっても交代で違いを生み出せるのは本間至恩と久保田和音だろう。どちらも守備面やハードさで先発にはされていないが、ここまで出た試合では必ずインパクトを残してきてる。

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本間はドリブルで久保田はパスで違いを生み出せるが、攻めの時間を作れなければ守備では穴になりかねない危うさもある。

また前節の甲府は常に高さの脅威に晒されていたのに対して、新潟はファビオ以外の前線の高さのカードはやや不足している印象(甲府戦でもパワープレイで失点・金沢戦もセットプレイでやられている)。前節ベンチ外のスペイン人・マンジーがその枠として獲得されているはずだが……外国人枠の問題か。

■注目選手

注目は先程も書いたように久保田

ここまでは途中交代の前提だったが、3バックをもし使うなら久保田をスタートから使っての352(3322)もありえる。杉本やセルジと共存が出来れば地上での崩しはJ2でも屈指のものになるだろう。

前節、前前節でサポの心は実力で掴んだ。あとはチームを勝利に導きたい。

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以上がプレビューです。

上位と離されないためにもここは勝ちたいところ!今の主力にももちろん期待ですが、復帰組含めて久保田のように"新戦力の下克上"も見たいですね!

土曜日は必勝!Onesou1!

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