◆映画『ミッドナイトスワン』Part.2~極個人的な感想~サクセス物語であったはず
僕は主人公の人生が
苦労の連続で実りなく
虚しく終わるバッドエンドの映画は観ませぬ
しかし昨日、
草彅剛氏の生きた演技に魅かれ
2回目の鑑賞と相成りました
この2回目のレビューでは
心底勝手に、身勝手に
遠慮なく想いを綴りたく存じますです
前回も申し上げましたが
この映画ミッドナイトスワン、
前半は「主人公達のサクセス物語か」
と思うほどに
愛情や活気/希望が生まれる様子にワクワクとする
2回目もそうでした
どう観たってフラグが立っている
サクセス物語としての
グッドエンドへのフラグが
二人の主人公の
絶望から始まり
希望が芽生え
愛情が生まれ
絆が生まれ
引き裂かれ
そしてまた結ばれる
心情的/大局的には上記の流れであり
そこに救われるという捉え方も出来るが
肉体的には引き裂かれ
絶望のどん底につき落とされて終わる
あの物語にそのような必然性があったのか?
最後に生きていたら感動しないというなら
もっともっと散々苦労させて
最後にグッドエンドに持ち込めばいい
あるいはあのままで
「この先どうなるかわからない」
「それでも生きてゆくよ」
そんな風味でも観客は感動したはずだ
不安と感動と幸福感で
さらに号泣したはずだ
…そんな事を思った2回目の鑑賞でした
今
僕の心の中で
凪沙と一果の
「それでも生きてゆくよ」
というストーリーを噛みしめています
踊り終わり
凪沙に駆け寄る一果
横たわり動かぬ凪沙
その手をそっと握る一果
微かに うっすらと 瞼を開く凪沙
一果の瞳からひとしずくの涙
これから何がどうなるかわからない
「それでも生きてゆくよ」
「それでも生きてゆくよ」
「それでも生きてゆくよ」…
……………
『ミッドナイトスワン』
(エンドクレジットタイトル)
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最後まで読んで戴きまして感謝申し上げます。心の中のひとつひとつの宝箱、その詰め合わせのようなページにしたいと思っておりますです。