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奉仕するリーダー

 こんにちは。私は普段地方の物流会社で働いてる39歳です。普段は20代が中心の14人チームのチームリーダーとして、お客様の要望(時に無茶なオーダー?)にこたえるべく日々奔走してます。

私が目指してるリーダースタイルは「奉仕するリーダー(サーバントリーダー)」です。

”サーバントリーダーは、奉仕や支援を通じて、周囲から信頼を得て、主体的に協力してもらえる状況を作り出します”

NPO法人 日本サーバント・リーダーシップ協会 HPより

チームが高い成果を上げるためには高いチームワークが不可欠です。これをつくるため大切なのが「リーダーの求心力」。チームの方向性を決め、正しくメンバーを導く立場にあるリーダー。「このリーダーのいう事なら信じよう」とメンバーに思わせる事で、チームの一体感も生まれ、良質なチームワークが生まれます。

では求心力はどうやってつくっていくか?ここで私はサーバントリーダーの考え方を実行します。

◆メンバーの成長のため、メンバーが既にやった事のある仕事をリーダーが引き受け、メンバーにはより高いレベルの仕事をしてもらう
◆「誰でも出来る雑用」を率先して引き受ける
◆「メンバーが今困っている事」をコミュニケーションを通じ引き出し、それを解消するために動く

こういった取り組みでメンバーとの間に信頼関係が生まれます。すると、リーダーである私が発する言葉にしっかり耳を傾けてくれるようになります

日々の奉仕は”変化を起こしたい時”助けになる

日常の奉仕によりリーダー・メンバー間に信頼関係ができ、リーダーへの求心力が高まるとどういう時に助けになるか。それを一番感じるのは「チームを変化させる時」です。

◆新しい仕事のやり方をチーム内に取り入れる。
◆(人の入れ替えやジョブローテーションのため)仕事の担当をチーム内で変える

絶えず変わる労働環境の中で成果を出し続けるためにはチームを絶えず変化させる事が必要です。しかし「変化を拒絶する人」です。「やりたくない」「今のままでいい」など、変化に抵抗する人が出てきます。そういう人にいかに対処してくかもリーダーの手腕かと思いますが、ストレスのかかる取り組みだとは思います。
 しかしそんな時、日常の奉仕によってリーダーとメンバーに信頼関係ができていれば、メンバーにはこういう考えが生まれるのではないでしょうか?

「このリーダーが言ってるんだし、大変だけどやってみるか」

「もしこの変化が大変な事になっても、このリーダーなら何とかしてくれるはず (だってこれまでも私が辛い時この人は動いてくれたから)」

普段からメンバーとの間に信頼関係を丁寧につくる事によって「変化を拒絶する人が生まれにくい雰囲気」をつくる事ができる。そう思っています。

サーバントリーダーを目指したきっかけ

①私に合ったリーダースタイル

私は生まれつき引っ込み思案で人前に出るのが苦手な性格です。そんな性格のため、小さい頃からリーダーや幹事といった「先頭に立って誰かを引っ張る役割」から避けるように生きてきました。

社会人となり、最初に配属となった先の上司はとても強烈な個性で周りを引っ張るタイプでした。それを見た私は、その上司に「すごいなぁ」と憧れを抱くとともに「私にはああはなれない。リーダーは絶対向いていないなぁ」と思ったのを覚えてます。「リーダーとは強くあるべきもの」の考えが20代前半の私には強くありました。

時は流れ30歳の頃。なんとなく読んでた本の中で「サーバントリーダー」という言葉を知りました。人を引っ張るのは苦手でしたが、人を支援するのは得意。「困ってる人のためになりたい」が私の一貫した行動原理。そんな私にこの言葉はとても響きました。「こういうリーダーシップもあるんだ」「これが私の目指すリーダースタイルだ」それ以降私はこの考えに基づいてます。

②「引っ張るリーダー」の失敗経験

もう一つが、「引っ張るリーダー」をやろうとして失敗した経験があったからです。

社会人になり数年経ったある時、ひょんなきっかけで大学生数人とチームを組み3日間のワークショップイベントに参加した事がありました。「ある地区の地域開発をテーマに、3日間で魅力的なプロジェクトをつくる」という課題。私だけが社会人。「唯一の社会人としてこのチームを引っ張らなきゃ」と変な気負いがあったのでしょう。出来もしないのに無理にチームを引っ張ろうとし、序盤に学生にあれこれ指示を出したもののすべて空回り。最終日には私の言葉に耳を傾ける学生は誰一人いませんでした(というか最終日はほぼ私はチームの蚊帳の外でほとんど発言していませんでした)。終了後、お別れの挨拶の時、学生の何人かは目も合わせずに去っていったのが今も忘れません。

この時の経験から、

「私には引っ張るリーダーは向いていない」
「リーダーはメンバーとの信頼関係を築く事が何より大切」

この二つを学びました。サーバントリーダーを志向するようになったのも、この時の苦い経験がベースになっているから、と思っています。

”メンバーのために尽くし、信頼関係をつくり、チームワークを強いものにしてチームを成功に導く”
これを基本の考え方とし、これからもリーダーシップを磨き上げていきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。



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