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僕らは案外、未来がみえるのかもしれないと。希望峰を訪れて感じた話。

旅をするには、知識が必要だ。
と、常々感じる。

修学旅行で、ディズニーランドではなく京都や奈良を訪れたことがある人は往々にして感じたことがあるだろう。
もっと、歴史的背景を知っていたら、どれだけ見るものに物語が紐づけられて、さらに深い感銘を受けられたことだろうと。

それは、世界を広げるとさらに感じる。
僕は、昨年の23年11月に南アフリカに来る前にエジプトを訪れている。
その時に、ガイドが一生懸命日本語で、エジプトの歴史を交えて、その建造物の説明をしてくれていた。
一応、軽くYoutubeなどで調べてはいたが、上っ面をなぞっただけの学びでは、いざ現地に辿り着いたとしても、
「うわー、すげー」「でけー」という感想しか出てこない。

実際、彼らガイドがあいさつ以外に最も覚えている言葉は、「スゴイナー」である。
いかに、我々がその言葉しか発さない、語彙力不足な大人なのかを痛感する。

先週末、赤いバス(観光ツアーバス)に揺られてCape of Good Hopeに行ってきた。
英語では、そのように記載されているが、日本語では、希望峰と訳されている。

なぜ、希望峰と呼ぶのかというと、この場所がインドへの新しい航路の希望を象徴していたためだそうだ。

僕は、高校の世界史で、ヴァスコ・ダ・ガマがインド航路の発見をしたことを
「ヴァスコ・ダ・ガマ、ガマ、インドコウロ ノ ハッケンーー♪♪」とラッパーのようにリズムをとりながら、当時の寮生活の同部屋のやつと、今でも当時の情景が思い浮かぶほど深く記憶に刻んでいた。

そのため、「インド航路」と聞くと、ヴァスコ・ダ・ガマがすぐに思い浮かぶ。

しかし、この希望峰は、そのヴァスコ・ダ・ガマではなく、バルトロメウ・ディアス という同じくポルトガル人の探検家がヨーロッパ人として初めて辿り着いたそうだ。

こうして、高校生の記憶と今の学びがリンクして、また一つ世界のことを知ることができた。

そんな、希望峰は、ケープ半島の南端近くにある岬である。
岬は、Capeというらしい。知らなかった。だから、cape of good hopeであり、Cape townなのか。
(noteを書くとこうやって学べるのが良い)

昨日紹介したペンギンを見ることと希望峰を組み合わせたツアーで、朝9:30に市街地を出発し、約2時間のんびり、海や山などを見ながら、まず希望峰に辿り着き、そこからさらに1時間程度移動して、ペンギンを見て夕方17時ごろに戻るという一日かけたプランである。

希望峰が、地球の最南西の場所かと思ったものの、実は添付の黒丸のアグラス岬 が最南西のようだ。
こういう時に、”最も”だとわかりやすいのに、中々そうともいかないものだ。

とはいえ、この岬から海を眺めた時には、
「この先にあるのは、南極大陸だけなのか」とおもうと、地球の端っこにいる感覚となり、
世界はでかいなーとか、地球に生きてるなーとか壮大な感想を持てたのでとても良い時間だった。

アフリカに来て、思うのは、地球ってでっかいなっていう孫悟空のような感想だ。
謎だらけだ。

今のように、Googleマップがない中、羅針盤だけでこの地に辿り着いたり、さまざまな大陸を発見していた彼ら。

歴史上には、多数の偉人がいるが、その中でもかバルトロメウ・ディアスやその他多数の探検家のような人たちに異常なまでに、感服をする。
全くGoalが見えない中、そして明らかに命がどうなるかわからない状況下、彼らに比べたら今の僕たちが見えないと思っているものは、案外とても見えているのかもしれないな。


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