甘えると甘やかす
この歳になって自分自身について気づいたことがある。
私が子どもを「甘やかしてはいけない」と強く思っていることだ。
保育園の保育士にも色々な人がいて、色々な保育観がある。
ある人は、甘やかしているとも言えるが、子どもにとっては拠り所となり、甘えさせてもらえる人なのかもしれない。
私はその人にいつもなぜか腹を立てている。
なぜなんだろう?とふと考えてみると、
甘えることを覚えると、本人が後から辛いという考えが浮かぶ。
でも甘えることを沢山しないと安心して動けないのはわかっている…なぜ辛いと思うのだろう?
思い返すと昔、姉(当時・中学生)が私達より一足先に祖父母の家に行き、次の日に私達兄弟と母が到着した。姉は祖父母を独占したくて、心配されたくて、カバンを押し入れに隠して祖父母の家をふらっと出た事件があった。
皆がどこへいったかと心配して数時間後に帰ってくるのだが、叔父も巻き込んで家族で少し騒ぎになった。
その時叔父が母に「普段、甘やかしているからだ」とボソッと言った。小学生の私からすると、その言い方はとても冷たく怖く感じた。でも、そうだなとなんだか納得した記憶がある。
その時に自分の中の1つの答えができてしまった気がする。
「甘やかすことはいけないこと」
おそらく…中間子の私は、物心ついた時から甘えたかったけど思い切り甘えられなかった。それを正当化するために便利だったのが、
「甘えることはしないのが大人への道」
大人になるのは甘えずに進めなければダメなんだ。と思い込むことだ。
甘やかされて育つと人に迷惑をかける人になって、周りの人が困ったり、悲しい思いをすることになる。
そんな大人になってはいけない!
この時に自分の中で確立した気がする。
この考えが、私が今まで生きにくい時感じていた全てのことに繋がる。
甘えて良いんだ。
甘えさせて良いんだ。
家族間なら、時には甘やかしたって良いんだ。
今まで自分を縛り付けていた思いが取れて、自分の子育てや、保育、そして全ての人間関係にも及ぶような変化が訪れる気がしている。
きっかけは本当に何でもない友達との会話から。思いがけないギフトをもらった。
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