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お仕事メールで、気をつけていること。

日本とアメリカでは文化が違うので、日本のビジネスシーンには当てはまらないかもしれません。

また業界によって事情が違うので、当てはまらないかもしれません。

ハワイで不動産の仕事を始めた当初、カルチャーショックを受けたことがあります。

それは、「メール返信の際の掟」。

上司にあたるとてもやり手の女性に、徹底的に教え込まれたことがあります。

メールはできるだけ短くする。

この上司の女性は、ハワイ最大級の不動産会社の創始者でもあり、当時は現役の社長でもありました。

今は引退して、アメリカ本土に引っ越してしまいました。

とってもきれいな、金髪のスラっとした女性で、女手ひとつで3人の子供を育て上げ、同時に不動産会社を立ち上げて、社長として君臨、ハワイ最大規模の会社を築き上げた人です。


眼光鋭い。

とっても、とっても怖い。

睨まれたら、息もできないほど、怖い。

そんな女社長と一緒に仕事ができるプロジェクトに恵まれました。

その時に厳しく教えられたのが、メール返信の仕方だったのです。


不動産業界は特に訴訟が多いのが特徴です。

なので、余計なことを書かない、のが鉄則なのです。

親切心を出して、余計なことを書いてしまったばかりに、誤解を生み、訴訟になってしまうというケースが多々あります。


ハワイに来て、不動産の仕事をし始めた当時は、

「アメリカの人って、なんてこんなに冷たくて、ぶっきらぼうなんだろう」

と思ったものでした。


でも、それにはわけがあるのです。


メールの質問には、答えだけを書いて送る。

それが鉄則で、例えば

「こういう場合はこうで、以前こんなこともありましたが、今回の場合は、これこれなので、ご心配いりません」

みたいな、余計なことを書くと後で墓穴を掘ります。

それに慣れるのに苦労しましたが、全くの答えだけ、っていうのもやっぱり丁寧で親切な日本人としてはどうもしっくり来ません。


なので、とりあえず質問には答えだけ書いて、

メールの終わりに、

「ご質問にお答えできていれば幸いです。 

他にご質問があるようでしたらご連絡ください。」

"I hope I answered your questions.

Please feel free to contact me if you have any other questions."

と書くようにしました。


当時の上司だった女社長に言わせると、これも余計なことで怒られましたけどね。


メールの返信も、ところかわれば書き方が違うなと思ったエピソードでした。

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