見出し画像

マウイ島の大火で、ラハイナの街が…

著者: 六甲もこ

すでにニュースを見てご存知の方も多いかと思いますが、先日ハワイ州のマウイ島西部で大規模な山火事がおこりました。乾燥気味だったことに加えてちょうどハワイ島の南を通過中だったハリケーンによる強風とあいまって、 炎は一気に燃え広がり、かつてはハワイ王国の首都だったラハイナの街がほぼ焼失、多数の人々が犠牲になりました。

私達が住むオアフ島には被害は及んでいないものの、同じ州内の大惨事に、誰もが胸を痛めている状態です。マウイに家族や友人がいる人々、仕事で関わりがある人々も多く、「対岸の火事」では済まされません。

日々ニュースやSNSでは火事の映像が流れ、その悲惨な様子には言葉も出ない状態です。焼失する前のラハイナは、ことさらに美しい街で、木造のレトロな建物が立ち並ぶフロント・ストリートをたくさんの旅行者がそぞろ歩く魅力的な観光地でもありました。私にも素敵な思い出がたくさんあります。

…しかし、一瞬にしてラハイナの街は燃え落ちてしまいました。人々の憩いの場だったバニヤンの大樹は真っ黒に… 。

このやるせない思いは、12年前にも味わいました。東日本大震災の後、ハワイでは各所でチャリティ・キャンペーンが行われました。州をあげてのオフィシャルなものから、法人、個人レベルでありとあらゆるチャリティ活動が立ち上げられましたが、その根底にある気持ちは皆同じ、「私たちに何かできることはないだろうか?」と言う強い思いでした。

今回も皆、同じ思いに駆られ、「何かできることは?」と、ボランティアをはじめ、様々なチャリティ活動が始まっています。大規模なチャリティ・コンサートも行われるようです。

この時期、やっとコロナも落ち着き、ハワイ旅行を計画しておられる方も多いかと思われます。知事による緊急非常事態宣言により、8月31日までマウイ島西部への立ち入りは控えるようにとのことですが、ホノルルをはじめ、それ以外のほとんどの場所は通常通りの生活が営まれており、旅行をキャンセルする必要は全くないものと思われます。自粛する必要はありません。どうぞご予定どおり旅行をお楽しみください。皆様がハワイで楽しんでくださる事が一番なのです。

で、それでもやっぱり「何かできる事を…」と思われる方は、寄付なりなんなり、お気持ちだけ寄せていただければ、復興の一助となるのではないでしょうか?

ところで、あれほど真っ黒に焦げてしまったラハイナのバニヤン・ツリーですが、まだ生きているようだとの投稿を見かけました。復興のシンボルとなり、皆に力を与えてくれればと思わざるを得ません。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?