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感謝祭後のお楽しみ、ターキー・ジュック(Turkey Jook)とは?

著者:六甲茂子(ロコモコ)

日本で言うところのお正月のようなメジャーな祝日、サンクスギビング(感謝祭)が終わったばかりのハワイです。感謝祭が終わると後はクリスマスを残すのみ。街にはクリスマスのデコレーションが施され、ラジオからは一日中クリスマス音楽が流れて、ついつい浮足だってしまいます。

今年の感謝祭、我が家は家族と友人を招き6人で祝いました。感謝祭前にはさまざまな大きさのターキー(七面鳥)が店頭に並びます。かなり小ぶりの10ポンドのものを選びましたが、足りなくなることもなく、ゲストにお持ち帰りしてもらい、翌日にはターキー・ジュック(Turkey Jook)を作って全部で3日間堪能しました。

ターキー・ジュックとは、ローストしたターキーの骨でスープをとった中華風のお粥の事。ハワイでは「感謝祭後のお楽しみ」として広く愛されてます。私もターキーを焼いた後は必ず骨を取っておいてジュックを作ります。

ターキー・ジュックは作るのが結構面倒くさく半日がかりの大作業なのです。でも、一から作ったジュックはやはり美味しく、一日寝かせると味が落ち着いて絶品になるので、毎年作ってしまいます。

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身を取り尽くしたターキーの骨は、かなりの量になります。それを大鍋でこんがり茶色くなるまで炒め、ひたひたのお湯を注ぎ、生姜とチュンチョイ(chung  choy =塩漬け大根)を一緒に入れて沸騰させます。

グラグラ煮たったら、浮いてくる灰汁を取りつつ弱火にし、2時間強煮込んでスープをとります。スープが金色に色づいて来たら、骨を取り出して漉します。

そこに生のお米(我が家は玄米)、先に取り分け小さく切っておいたロースト・ターキーの残りとひとつまみの塩を入れて、またまた弱火で2時間強。お米がすっかり柔らかくなりフワッとほどけた感じになれば出来上がりです。

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食べる時はレタスやパクチー、塩抜きして小さく刻んだチュンチョイ、揚げワンタンなどをトッピング。胡椒を多めにかけると味にメリハリが付いていい感じです。

と、大作業の末出来上がったジュックですが、食べる時はほんの一瞬。一抹の虚しさがありますね。でもターキーの骨のコラーゲン効果は絶大で、ジュックを作った後の数日は顔がツルツルで非常にお肌の調子が良いので、「やっぱり作って良かった」と思い直す、ここまでが毎年のルーティーンです。



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