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目的は果たせなかったけど、みっちり濃かった日本への旅(1)

著者: 六甲もこ

認知症の母に会いに

先日4泊6日で日本(大阪2泊、福岡2泊)に行って来ました。一昨年2月に妹が心不全で死去した後、家族はついに母と私だけになり、その母も認知症が進んでいると言う事で、日本への渡航が解禁になるのを待って、勢いよく駆けつけたと言う感じです。もう母は私のことも覚えてはいないかと思うのですが。

今回は短期だし、夫は留守番。私一人で出かけました。職場へは土日祝日を組み合わせ、3日間の有休を申請。航空券はマイレージを利用。ホテルは、大阪で2軒、福岡で1軒、スケジュールに合わせて予約しました。ビジネスホテル、ちょっと良いホテル、ビジネスホテル枠だけど朝食が豪華なホテルと、バラエティ豊かです。

今回の旅の目的は、3年以上会っていない母に会う事でした。現在母が入っているケアホームは郊外にあり、大阪市内からはやや遠いので、関空に夕方到着後、空港近くに滞在し翌日チェックアウト後にその足で母を訪ねることにしました。

何と、ケアホームでクラスター!

と、ホテルに着いたらすぐ、叔母から連絡が! 母のケアホームでコロナが発生して、母も今朝陽性になり入院したと言うではありませんか! 何と言うタイミングの悪さ。ケアホームに連絡して、取り敢えず、母には会えないものの、日頃からお世話になっているホームの方たちにご挨拶にのみ伺う事にしました。仕方がないので、その晩は一度やってみたかった「ビジホ飲み」を決行。たこ焼きと明石焼きをおつまみに、まったりと。

因みに旅行中は糖質制限ダイエットを一旦休止し、戻ってから調整する事にしました。日本では炭水化物を避けるのはほぼ不可能ですからね。でも久しぶりに食べる炭水化物や砂糖の美味しいこと! 

母に会うという目的が果たせず、母の健康状態も心配で、悶々とした気分でのビジホ飲みでしたが、一人でのホテルステイでは妙に感覚が冴えて、短歌を作ったり、Note用の記事を書き溜めたりと、それなりに有意義に過ごせました。

翌朝、しっかりマスクで防護しつつ、バスでケアホームへ。中には入れませんでしたが、施設の外で母の担当者さんとしばらく話しました。認知症は進んでいるが、母は基本的には健康だということ、今回の入院は大事をとってのものだと言う事を聞き、安心しました。また、施設内での母の写真を多数用意してくださり、その幸せそうな様子に目頭が熱くなりました。母がこんな愛らしい(身内にこんな言い方するのもナンですが)表情をするなど思いもしなかったので、あれもこれもたくさん忘れてしまった母ですが、きっとホームでは幸せなのだろう、と。今回は会えませんでしたが、今年中に、できれば春に再訪したいと思います。その為にもしっかり働かなければ。

ヤケ買いして後で反省

というわけで、不完全燃焼のまま、大阪市内のホテルに移動。ハワイ在住女子5人の皆にLINEで顛末をひとしきり嘆きました。優しく応対していただき感謝感激。友のありがたさを実感しました。

さて、母との予定がキャンセルになったため、ぽっかりと空いた1日。こうなったらショッピングに走ろうではありませんか。ヤケクソ気味に変に気が大きくなり、Venchi(ヴェンキ: 響きがナンなのよね)のチョコレート、アトリエうかいのクッキー、ヴィタメールのケーキなど大人買いしてしまい、後から反省しました。いくらダイエット休止中だからと言って…さらに、本や文房具、入手困難と噂のリップモンスター(2軒目でゲット)、無印やデパ地下などをこれでもかとばかりに徘徊し、最後にいかりスーパーで食べ物を仕入れ、今日もまたまたホテル飲み。

まあでも、日本では移動するだけでものすごく歩くし、大きなスーツケースを持っての移動は体力を消耗します。なので、ダイエットを休止してあれこれ食べても、それほどリバウンドする事もなく、むしろエクササイズが捗ってよかったです。万歩計によると、通常の4倍ほど歩いていました。

ところで、以前日本を訪ねた際は、何故だか皆から英語で話しかけられて、日本人枠から大きく逸脱してしまっていた私ですが、今回はダイエットが功を奏したのか、どこでも日本語のみで、かなりホッといたしました。ただ駅などで浦島的挙動を連発してしまい、反省しきりです。

翌日は次の予定の為福岡へ移動します。


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