「台風の目」という言葉を与えてくれた人

高校1年生のときの担任だった生物の先生の存在は計り知れないほど大きい。サプライズと心意気という言葉をよく言っていた。それとPDCAサイクルについて1年間熱く指導をして下さった。先生との思い出で深く心に刻まれた4つのことについて書き留めておく。

1.卒業するとき最高の気持ちで卒業する
2.今日死んでも後悔しないであぁ満足したって死ねたら
3.台風の目
4.幸せになりなさい

1.卒業するとき最高の学生生活を送って卒業する

高校入学してすぐの始めましての個人面談。これから高校生活始まるしどうしようかなぁと考えていた矢先、先生からの言葉は衝撃的だった。

◯◯は高校卒業するとき最高の気持ちで卒業するんだろうな。

え?私入学したばかりなんですけれど卒業!?しかも卒業するとき最高の気持ちって、そんなの分からないじゃないか。何を根拠に言っているんだろう。まだ知り合って1ヶ月も経っていないのに。

そんなこと感じてた記憶がある。3年後結果、その言葉は実現された。(びっくり)先生は何かの預言者だったのか‥笑と少し思ってる。でも何かしらの意味があったのは間違いない。

言霊じゃないけれど、言葉は実現される。何かと大きな力を持っているのかなと思っている。3年間本当にそうなのかと思いながら過して、卒業時には母校そして先生方、友達、全てに感謝って感じで号泣だった。

2.今日死んでも後悔しないであぁ満足したって死ねたら

いつだったかは覚えてないけれど高校生活中、何回か話していた気がする。

もし今日死んでしまうとして、目を瞑って明日がこないとしても、あぁ自分はやりきった、もう何もやり残すことはない、満足したって感じながら死ねたらいいよね。

私の座右の銘じゃないけれど意識的に使っている言葉が「後悔しないこと」なのはこの話のとと、自分の初めての失敗体験からだったりもする。

このことに関しては完全に同意で、高校卒業しての春、大学生に入る前に「死ぬときに後悔しないためには?」という問いを自問自答していた。

ノートを見返せば出てくるかもと期待したいけれど、このことは最初いらない裏紙に書いていたような‥教育系のことを主軸に書いていた気もするんだけれど正確に何とは言えない。ノート見返して見つけたら書くことにする。

3.台風の目

席替えでクラスの真ん中になったことがある。この時はあみだくじではなくて先生が指定したわけなんだけれども、後々私にとって大きな意味を為すとは思わなかった。

真ん中に配置された4人の構成は、まず私とクラス一仲が良かったKちゃん。彼女とは本当に気があって一緒に勉強もしてたしたくさん遊びに行った。2人で1セットみたいだなと数学の先生に言われたことがある。

もう1人はKくんとTくん。Kくんはクラス一の秀才だった人。その隣がTくんでTくんは私に数学を教えてくれていた。本当に感謝している。KくんとTくんも私たちみたいな関係で仲良い2人がそれぞれ固まった感じ。

席替えについては仲良い子同士がある程度固まって特に深い意味はないと思っていたんだけれど、先生に呼ばれて言われたのは、

〇〇は1F(Fクラスだった)の台風の目になれ。鈴木を中心にみんなを巻き込んで良い方向に回していくんだ。

最初は困惑したけれどすごく嬉しかった。どうして私を(私たちを?)選んだのかは分からないけれど、託してくれたこと、信じてくれたこと、期待してくれたこと、これまでそういったことはなかったから頑張ろうって思えた。

このとき与えて台風の目という言葉は私にとって本当に大切な言葉になっていて、自分が成長するだけじゃなくて周りの人も巻き込んでその人も成長できたらと強く思っている。

4.幸せになりなさい

この言葉は高校卒業のとき先生が最後にくれた言葉である。

幸せになりなさい

最後の課題というか、卒業した後も頑張れと言ってくれていたのだろうか、とにかく幸せになれってことだろう。

それから後悔しないことと同時に「幸せとは?」と自分で幸せが何かを模索するようになった。

誰もが考える哲学的な問いだけれど、自分の中ではなんとなくはこうかなという感覚はある。言語化はまだ出来ないんだけれどいつかどこかの機会でてきたらいいな。誰かには一度共有してみたい。

幸せになりなさい、というのは私自身も友達だったり大切な人に贈る言葉だろう。

言葉というものは贈り贈られ、紡ぎ紡がれる。ときに誰かの心を温めたり勇気づけたり、またその人の人生を変えるものになったりもする。

後悔しないことや台風の目、幸せになりなさい、この言葉は私を動かす原動力になってきた。このような人に働きかける言葉というものを私も先生のように誰かに贈れればと思っている。

読んでくださった方ありがとうございました。あなたにも素敵な人と言葉がたくさん恵まれますように。

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