イシハラ、イップス研究やるってよ

イップスの研究と解明に心血注いでます。 石原心 トレーナー | 鍼灸マッサージ師 N…

イシハラ、イップス研究やるってよ

イップスの研究と解明に心血注いでます。 石原心 トレーナー | 鍼灸マッサージ師 NPOイップスラボジャパン代表/ハバナトレーナーズルーム 主なテーマ▶︎キューバスポーツ/イップス 著書▶︎イップス〜スポーツ選手を悩ます謎の症状に挑む/アスリートのメンタルケア(大修館書店)

最近の記事

「こりゃイップス研究は嫌がられてきたわけだ」の連続

いよいよ、ずっと計画してきたイップス研究のクラウドファンディングをスタートさせて頂きました。 今年の5月に国際誌「Scientific Reports」に論文を掲載させて頂き、イップスの罹患者に特有の脳波が見られることを明らかにすることができました。 『がん(cancer)』と医療論文検索エンジンで検索すると400万件以上の文献がヒットします。 「テニスエルボー」(tennis elbow)も2500件近くの文献が。 そんな中、イップス(yips)は、なんと50件にも満

    • 「イツ?」「イツ?」から逃れられないと、イツまでたっても「イップス」から逃れられない話

      前回、イップスの肝についてお話しさせて頂きましたが、せっかくなので、もう一つ、私が「イップスの肝」と考えていることをお伝え出来たらと思います。 名付けて、表題の通り 「イツ?」「イツ?」から逃れられないと、いつまでたっても「イップス」から逃れられない話イップスで私のもとに相談に訪れる方は、ほとんどの方が悩んでおられた期間が長く、非常に深刻な表情をされてこられます。また、いくつかの施設やご自身で調べれれた情報をもとに、改善を試みられ、思うように行かなかった、と言うケースも多

      • 『トムと犬』〜全米は絶対涙しないけどイップスの人は涙するくらい核心ついた話

        【イップス童話】という、ちょっとふざけたようなツイートをしてみました。 お恥ずかしながら、もちろん【イソップ童話】を文字っております。 しかし、一見ふざけているように見えて、私はいたって真面目です。 今年に入り、ツイッターで頻繁に発信し始めてから、目に見えてイップス相談の数が増えました。 それにつれ、イップス改善の取り組みの「軸」を少しズレて考えてしまっている方が多い印象を受けるようにもなりました。 そのイップス改善の「軸」のニュアンスをうまくお伝えること、伝えようとす

        • 「射る」中にいる、イップス

          イップスは、もともとゴルフで発見?命名?された症状ですが、現在では様々な競技で市民権を得ています。 まだまだ腰痛や肩こりのように、日常生活のなかで誰もが経験する可能性が高いものではないため、「経験者の増加や広がりの中で徐々に市民権を得た」というよりも、メディアがニュースで「イップス」というワードを扱うたびに一気に名を広めてきた、と考えた方が自然かもしれません。 と考えると、「イップスを聞いたことはありますか?」 という問いに対して 「ニュースでは聞いたことある」という回答程

        「こりゃイップス研究は嫌がられてきたわけだ」の連続

          イップスの厄介な性格

          突然ですが、現在イップスの動画指導をさせて頂いている高校野球の選手から質問がありました。 「僕、もうイップス治ったでしょうか?」 非常に頻繁にお受けする質問です。 相談の数と、同じ数だけあると言っても過言ではないくらい頻繁です。 しかし実は、この質問に答えられる人は世界中に誰一人いません。 そう私が考える理由はいくつかありますが、その一つは、 イップスの「課題特異的」という特徴によります。 わかりやすく申し上げますと、イップスの場合、 「特定の何かをするときの

          イップスの「イ」

          NPO Yips lab. Japan 代表理事の石原心と申します。 世界でも珍しい、イップス専門の研究団体です。 ニッチでニッチで仕方ありませんよね。 しかも、私は普段トレーナー、鍼灸マッサージ師として治療院経営やチームトレーナーをしていますし、他の理事も医師、大学教員や研究所研究員など、全員本業は別にあり、純粋にイップスの研究を目的とした営利事業を行わない非営利団体です。 「イップス」聞いたことすらない、という人はずいぶんこの数年で減ってきた印象があります。有名な