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さようなら

ミキは「サクラさん。あの、私今まで痩せている人を妬んだり、嫉妬して恥ずかしかったし、サクラさんの事を今までそう思っていたの。ごめんなさい」と顔の前に手を合わせて必死に謝った。
サクラは「そうだったんだ。私は、ミキさんみたいに真面目じゃないし可愛いって言うより、チラホラギャルのように見られて嫌がられる事が多かったんだ。だから、少しミキさんみたいになれたら良いなって思っていたよ」と逆にコンプレックスになっていた事を素直にお互いに打ち明けた。
シュウが「なんだい?2人してそんなに深刻な顔をして話しているの?」とミキやサクラに声を掛けた。
ミキは「あ、私がサクラさんみたいにスタイル良くないし、テレビに出る人は私以外に沢山居たんじゃないかなって思っていたんです」と今まで心の中で、くすぶっていた気持ちをシュウに話した。
シュウが「何だ。そう言う事か。俺も今だって昔だって、誰かが俺よりも優れていて、誰かに嫉妬したり、妬みを言っているかも知れないよな?そんな事を考えていると、その本人にも他の人には分からないほどの苦労や辛さがあるんじゃないかなって思うんだよね?」とミキやサクラに話し始めた。
ミキは「そうですね。それ私もあったのでとても辛かったし、悪口を言っている私も良心が痛むみたいな経験をしました」とシュウに話し掛けた。
シュウが「要するに、みんな悩みや苦しみも辛さも大変さもその人本人にはあるって訳だよ」とカッコつけながら、スタジオを後にしたのだった。
そうして、ミキもサクラもお互いの辛さや苦しみ、悩みも大変さもある人の事を理解しようと向き合っていく気持ちに変えて行ったのだった。

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