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怯まないごとく

第6話 2人の門出
クラリスが「あら?誰か来たのかしら?」と玄関を見ると、そこにはラフェルが居た。
ラフェルが「おはよう。クラリス」とお辞儀をしてこちらに上がって来た。
ラフェルは白髪で髭を生やしてクラリスに久しぶりに会えて嬉しそうにして居た。
ライアンは「あぁ。こんにちは。ラフェルさん。最近はどうですか?」と声を掛けた。
ラフェルが「クラリス。お前が幸せそうで良かったよ。でも、あんまり無理するなよ」と優しく話し掛けた。
ライアンが「そうか。これ食べて行きませんか?今日はうどんですよ」とラフェルに話し掛けた。
ラフェルは「美味しそうですね。じゃ、お言葉に甘えて」とにっこりと微笑んでいた。
ラフェルは、うどんをすすりながら美味しそうに食べた。
クラリスが「どう?美味しいでしょう?」とラフェルに声を掛けた。
ラフェルは「美味しい。やっぱり寒い時はうどんに限るな」と満足そうな顔をして居た。
ライアンは「良かった。寒いので暖かくして過ごして下さいね」と笑顔で返事に答えた。
ラフェルが「ありがとう。暖かくして、過ごしますね」と感動したのか涙目になって居た。
ラフェルは、その後ライアン達の家でうどんを食べて家に帰って行った。
クラリスが「じゃ、片付けたら散歩にでも行こうかしら?」と楽しそうにして居た。
そうして2人は結婚をして、さやかが産まれた。
看護師から「さやか、生まれてくれてありがとうございます」とさやかを抱えて居た。
クラリスが「さやか、産まれてくれてありがとう」と嬉しそうにさやかの小さな手でクラリスの指を握っていた。
ライアンも「小さいな。やっと俺もお父さんになるんだな」と何だか誇らしく思っていた。
クラリスが「そうね?私もお母さんになるのよ。嬉しいわ」と笑顔でライアンの返事に答えた。
さやかは「此処で産まれたのは私?」と大きくなってライアンに話をして居た。
ライアンは「そうだな?でも小さかったあの頃のさやかは可愛かったな」と頭上を見上げて語った。
アルバムにはさやかが、大きくなって歩く姿も見えて小さい頃のさやかは、眩しい程の笑顔でピースをして写真に写って居た。
さやかは「ロイスさん。確か父の友達でしたよね?」と声を掛けた。
ロイスが「あ。そうだよ。俺はライアンの友達で久しぶりに会いに来たんだ」とさやかに返事をした。
ライアンが「あ、ロイスじゃないか?久しぶりだな。俺も調度会いたいと思っていたところだ」と嬉しそうにして居た。
ロイスも「会える日が来るとは思ってもみなかったけど、久しぶりに会えて嬉しいよ。最近はどうだい?」と尋ねた。
ライアンは「クラリスと結婚をして、父になってボチボチ上手くいっているかな?」と最近の出来事を話して聞かせた。
クラリスも来て「あら、お久しぶりね。最近はどう?」とロイスに声を掛けた。
ロイスが「ま、気になる人は居るけど、ボチボチだな」と最近の事について話を始めた。
クラリスは「良かったわ?良ければ、お茶を飲んでって下さいね」と家の茶の間から湯呑み茶碗と湯呑みを持って来て注いだ。
ロイスが「ありがとうございます。頂きます」と椅子に座ってお茶を飲みはじめた。
さやかは「おじさんは、いつ見ても洋服がオシャレだね?」とロイスに声を掛けた。
ロイスが「そうだろう?やっぱり若く見られたいからな」と嬉しそうに返事を返した。
そうして夕方になってロイスが「最近、ここいらも平和になったよな?」と楽しそうに話し掛けた。
クラリスも「そうですね?本当に平和になって嬉しい限りですよ」と話し掛けて、ライアンとクラリスはロイスを見送った。

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