服部 芳郎

日本オリーブ株式会社 5代目 代表取締役 社長。自社ブランド → olivemanon…

服部 芳郎

日本オリーブ株式会社 5代目 代表取締役 社長。自社ブランド → olivemanon、 PLINI OLIVA。会社は創立 73年、原点の牛窓オリーブ園は開園 80周年を迎えました。歴史、文化、科学から、一般には知られていないオリーブのことについて発信をしていきます。

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オリーブの本当の価値を巡る旅① /創業70年以上 オリーブ専門会社の社長が書く、オリーブの忘れられた本当の姿

創業73年オリーブの専門家集団「日本オリーブ株式会社」の 5代目 代表取締役社長を務めています、服部芳郎です。 オリーブオイルはいまやどのご家庭でも日常的に使われているのではないでしょうか。 オリーブに携わるものとして、とても嬉しいことです。 しかし、オリーブ漬けの毎日を送る中で、色々疑問がたまっていきました。 日本のオリーブオイルが偽物ばっかりって言われるけど、本当? オリーブオイルのことを語るのに、酸度(油がどれだけ酸化しているかを表す指標)が低ければ低い方が

    • オリーブの本当の価値を巡る旅⑥ / なぜ科学研究の土台に歴史研究が必要なのか(後編)

      創業73年オリーブの専門家集団「日本オリーブ株式会社」の5代目 代表取締役社長を務めています、服部芳郎です。 前回記事で、現在一般的に使われる「科学的」という意味は 『現時点で観測してきた事例から導かれる、最も確からしい推論』 であるにすぎず、 『過去に、科学的に正しいとされたことが、全く真逆の扱いを受けるようになることは日常茶飯事である』 それが故に 『最新科学を手放しで信じることは、オカルトを信じているのと変わらない』 というお話をしました。 今回は、そのように「科学

      • オリーブの本当の価値を巡る旅⑤ / なぜ科学研究の土台に歴史研究が必要なのか(前編)

        創業73年オリーブの専門家集団「日本オリーブ株式会社」の5代目 代表取締役社長を務めています、服部芳郎です。 前回記事で、 『人間以外の動物すら、皮膚を自然のままにしておくのではなく、自然物でケアすることを本能から行っている』 かつ 『普通に生活しているだけで皮膚が毀損していく環境が揃ってしまっている現代は、過去のいかなるときよりも皮膚をケア、メンテナンスすべき時代』 であること、だからこそ 『第三の脳である皮膚はありのままではなく、正統な方法でメンテナンスすることが必須』

        • オリーブの本当の価値を巡る旅④ / 現代環境と皮膚。肌はありのままが良いか?

          創業73年オリーブの専門家集団「日本オリーブ株式会社」の5代目 代表取締役社長を務めています、服部芳郎です。 前回記事で、 『第三の脳である皮膚をメンテナンスし、本来あるべき姿を保つことは、見た目の美しさなどではなく、人間が人間として生きるために必須』であり、 『その人間として必須の皮膚のメンテナンスに必要不可欠なものとしてオリーブが重用されてきた』 というお話をしました。 それに対して、 『でもトラブルが無ければ、肌はケアする必要なんてないのでは?』 『人間は、肌も含め

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        オリーブの本当の価値を巡る旅① /創業70年以上 オリーブ専門会社の社長が書く、オリーブの忘れられた本当の姿

        • オリーブの本当の価値を巡る旅⑥ / なぜ科学研究の土台に歴史研究が必要なのか(後編)

        • オリーブの本当の価値を巡る旅⑤ / なぜ科学研究の土台に歴史研究が必要なのか(前編)

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          オリーブの本当の価値を巡る旅③ / オリーブを肌に塗る意味。第三の脳の話。

          創業73年オリーブの専門家集団「日本オリーブ株式会社」の5代目 代表取締役社長を務めています、服部芳郎です。 前回記事で、歴史・神話を研究すると 『オリーブを食べ物と認識するのは一面的な見方であり、本来の姿から言えば、"食べる"という使い方は第二義的』であり 『オリーブは元来、肌に塗るものである』 という認識こそが正統である、というお話をしました。 しかし、ここで疑問が湧きます。 「今より格段に食糧事情が悪く、カロリー摂取が急務であったろう時代に、なぜオリーブを食べるもの

          オリーブの本当の価値を巡る旅③ / オリーブを肌に塗る意味。第三の脳の話。

          オリーブの本当の価値を巡る旅② / オリーブは食べるものである、は本当か?

          創業73年オリーブの専門家集団「日本オリーブ株式会社」の5代目 代表取締役社長を務めています、服部芳郎です。 前回記事で 『現在一般的に考えられているオリーブは本当の姿ではない』 『オリーブには忘れ去られてしまった本当の姿がある』 というお話をしました。 では、その本当の姿とは何でしょうか? それを語るには、歴史・文化に潜る必要があります。 何故、歴史・文化などを調べる必要があるのか? それは、歴史・文化とは単なる古臭い言い伝えではなく 何百万人何千万人もの人が 何百年

          オリーブの本当の価値を巡る旅② / オリーブは食べるものである、は本当か?